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2015年6月7日

ZEISS Forum開催

歯科でも普及が進む手術用顕微鏡

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 さる6月7日(日)、ステーションコンファレンス東京(東京都)において、カールツァイスメディテック株式会社(Rolf Beyersdoerfer代表取締役社長)主催のZEISS Forumが開催され、200名以上が参集し盛会となった。

 本フォーラムは、ドイツ・Carl Zeiss社が世界で初めて手術用顕微鏡を開発してからおよそ60年経ち、現在ではさまざまな医療分野で使用されているなか、近年歯科分野においても日本国内のCarl Zeiss社製手術用顕微鏡の販売台数が1,500台を超えたことを機に開催されたもの。

 当日はまずRolf Beyersdoerfer代表取締役社長の挨拶の後、基調講演として市川一夫氏(中京眼科視覚研究所所長、眼科医)が登壇。「顕微鏡 その過去と未来」と題して顕微鏡の変遷を紹介するとともに、最新の視力矯正治療、白内障治療なども解説。また、加齢とともに色の見え方が変わることなど、歯科医師にとって有用な講演が行われた。

 つづいて、手術用顕微鏡を臨床で用いている8名の歯科医師が2ホールに分かれて講演を行った。演題・演者を以下に示す。
「Endodontic Microsurgery「臼歯部の外科的根管治療を成功させるには」」(井澤常泰氏、東京都開業)
「開業医が押さえておくべき顕微鏡歯科治療技術のポイントとVerbal Descriptionの重要性」(三橋 純氏、東京都開業)
「Eighteen years of experience in micro-dentistry―Progress and harmony」(木ノ本喜史氏、大阪府開業)
「Endodontic Microsurgery「成功へと導くためのアシスタントワークとポジショニング」」(藤井 直氏、東京都勤務)
「A Compilation of Endodontic Cases」(石井 宏氏、東京都開業)
「精密審美歯科治療」(松川敏久氏、奈良県開業)
「The Microscopic Caries Treatment―The Micro Crack Repair Technique―」(秋山勝彦氏、山梨県開業)
「Microscope assisted precision dentistry―歯髄保存の最前線―」(岡口守雄氏、東京都開業)

 演者らは、歯内療法、修復治療、補綴治療、インプラント治療といった多岐にわたる分野から、患者説明での活用法まで、手術用顕微鏡の有用性について動画なども交えながらわかりやすく解説。会場の参加者は熱心に聞き入っていた。