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2019年8月22日

第2回NPD(日本予防歯科勉強会)サマーミーティング開催

全国から約90名が参集し盛会となる

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 さる8月22日(木)、逗子マリーナ(神奈川県)において、NPD(日本予防歯科勉強会、井上敬介代表)主催による第2回サマーミーティングが「Learn Breathing & Eating」をテーマに開催され、全国から約90名が参集し盛会となった。

 NPDは予防歯科や筋機能矯正に取り組んでいる全国の歯科医院が集まり、井上氏らを中心に2017年12月に発足したスタディグループ。昨年4月より定期的に名古屋で例会を開催し、インターネットを通じてオンラインでつながることにより、全国の会員もリアルタイムでディスカッションに参加している。また、最新情報のアップデートに、海外研修も積極的に行っている。

 今回のサマーミーティングは、本会理事の伊藤裕人氏と富山幸太朗氏(ともに神奈川県開業)が企画。まず午前の部では、ヨガのインストラクターであるIngrid Fernandez氏によるヨガ・レッスンが行われた。歯科医院に訪れる子どもたちの姿勢や呼吸を重要視している本会ならではの企画であり、明日からの臨床に活かせる実践的な内容であった。

 つづいて、阪本陽花氏(はる歯科クリニック、管理栄養士)による講演「Nutrition Program」が行われた。阪本氏は、はじめに「砂糖」「アレルギー」「咀嚼」の3つのテーマを掲げ、それぞれについて解説。まず、通常は緩やかに上昇するはずの血糖値が急激に変動を起こすことで血管を傷つけてしまう“グルコーススパイク”について紹介。グルコーススパイクが起こりやすいタイプである、「よく噛まない、早食い、糖質傾向、欠食をする人」などは注意が必要と述べた。また、アレルギーには“即時型アレルギー”と“遅延型アレルギー”の2つがあることや、咀嚼にはさまざまな良い効果・影響があることなどについて、管理栄養士の立場からわかりやすく解説した。

 午後の部では、歯科医師のグループと、コデンタルスタッフのグループにそれぞれ分かれてディスカッションが行われた。臨床現場で直面する予防歯科ならではの頭を悩まされる保護者からの質問をいくつか挙げ、それに対し各医院でどのように答えているかについて情報交換・共有がなされ、自院だけではなかなか解決策がみつからないこともグループディスカッションにより解決できる醍醐味が伝わってきた。

 最後に、井上氏が閉会の辞を述べ、第2回サマーミーティングは盛会裏に終了した。なお、きたる12月には2019年度NPD総会を名古屋にて開催予定。