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2021年7月19日

日本臨床歯科学会東京支部、2021年度第1回「Webinar」ステップアップミーティングをWeb配信にて開催

聴講者はこれまでで最多の220名超となる

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 さる7月19日(月)、日本臨床歯科学会東京支部(大河雅之会長)による2021年度第1回「Webinar」ステップアップミーティングが、Web配信にて開催された。現在のコロナ禍を受け、日本臨床歯科学会東京支部に所属する気鋭歯科医師のための登竜門である「ステップアップミーティング」のWeb開催も昨年以来3回目を迎えた。聴講者はこれまでで最多となる220名を超え、初の平日夜間開催ながらも高い関心をうかがわせた。

 当日は、武川泰久氏(埼玉県開業)の司会のもとに進行。まず、会長の大河雅之氏(東京都開業)が登壇し、開会の挨拶を行った。その後、会員発表2題が行われた。

 1題目は、杉山達也氏(群馬県開業)による「咬合平面の改善を図った症例」(座長:加部聡一氏、東京都開業)。下顎両側側切歯の先天性欠損、下顎左側第一・第二大臼歯欠損、上顎右側第一・第二小臼歯欠損にて来院した44歳女性患者に対し、日本臨床歯科学会が奨励する検査手順・資料収集を経て治療計画を立案。犬歯の位置異常を是正するための部分矯正や咬合支持回復のためのインプラント治療、そして全顎的な補綴治療の経過について示した。

 2題目は、滝沢卓也氏(埼玉県開業)による「全顎的に咬耗が著しい患者に咬合再構成を行った1症例」(座長:植松厚夫氏、東京都開業)。下顎左側第一大臼歯の咬合痛を訴えて来院した61歳男性患者に対し、検査・診断のうえで標題のとおり咬耗に対する治療計画を立案。Dr. Spear FM(米国開業)による咬耗歯列の治療指針を参照しつつ、欠損部へのインプラント治療や下顎前歯部への歯冠長延長術などを計画的に行って機能・審美を回復する結果を得る過程を示した。

 いずれの演題においても活発なディスカッションが行われ、咬合再構成という永遠の課題に対する各会員の並々ならぬ興味・関心が垣間見えた。最後に、北原信也氏(東京都開業)が閉会の辞を述べ、本会が締めくくられた。次回は、きたる12月9日(木)に開催予定とのことである。