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2022年7月11日

日歯連盟、記者会見を開催

山田 宏氏が参院選の当選を受け、「組織代表は政治力を発揮することが役目」とコメント

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 さる7月11日(月)、歯科医師会館において、日本歯科医師連盟(以下、日歯連盟、高橋英登会長)による記者会見が開催された。

 冒頭の会長挨拶において高橋会長は、10日に投開票された第26回参議院議員通常選挙に言及。ほとんどの組織候補者が前回よりも獲得票数を減らすなか、歯科界組織代表として山田 宏氏(参議院議員)が前回より約25,000票伸ばし、175,871票を獲得して当選したことについて、「会員の先生にご理解をいただけた結果」と総括した。また、安倍晋三氏(元内閣総理大臣)が8日の遊説中に凶弾に倒れたことにふれ、安倍氏が歯科界にも大きく貢献してきた実績を紹介するとともに哀悼の意を表した。

 引き続き、山田氏は今回の選挙戦をふり返り「投票数が伸びた唯一の候補となり、日歯連盟の先生方の努力は計り知れない」と謝辞を述べた。そのうえで自身が主張してきた3つの柱について力説。まず、組織代表の使命について述べ「組織代表は政治家の仕事であり学術研究会で発表するのとは違う。歯科に関心のない議員にも理解してもらい人を集める力(政治力)を発揮することが役目」と主張し、これまで政治の場において結果を残し続けてきた自身の実績をアピールした。次に、国民皆歯科健診の基本方針について言及。「国民皆歯科健診は義務ではない、自民党のプロジェクトチームが中心となり政府と協力し、今後の方針を固め3年以内に一定のめどをつける」と今後の方向性を述べた。そして最後に、国民皆歯科健診による諸問題の解決は「低い技術料の解消や歯科技工士・歯科衛生士の人材確保のきっかけとなり、歯科界の明るい未来の突破口となる!」と強調した。また、今回の選挙活動では新型コロナウイルスの影響で郡市区レベルでの活動ができず、現場の歯科関係者の人々に声を届けられなかったもどかしさについてもふれた。

 次に、比嘉奈津美氏(参議院議員)より山田氏が獲得票数を伸ばしたことについて言及がなされた。初・再診料の増点、金銀パラジウム合金高騰への対応が日歯連盟会員の先生に評価されたことや、国民にも歯科があらゆる疾病予防や重症化抑制につながることが周知されてきたことも後押ししたとの見解を示した。

 その後は、浦田健二理事長より今回の参議院選挙の結果報告と今後の対応について述べられた。そのなかで最重要の課題に会員拡大を挙げ、「日歯連盟主催で活動する政治活動を継続し、強い組織づくりを目指す」とまとめた。