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2008年10月20日

第53回(社)日本口腔外科学会総会・学術大会開催

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 さる10月20日(月)、21日(火)の両日、アスティとくしま(徳島県)にて、第53回(社)日本口腔外科学会総会・学術大会(長山 勝総会長)が、「口腔外科学の新展開 ―臨床と基礎のコラボレーション―」のテーマのもと、盛大に開催された。本大会では、シンポジウム3題のほか、海外からの招聘講演2題、指名研究講演、教育講演、招待講演、ミニレクチャー8題、一般口演250題、ポスター発表、市民公開講座などが行われた。
 シンポジウムでは、本大会テーマに関連する演題として、「シンポジウム1 口腔外科領域における再生医療、その後の進歩」(モデレーター:上田 実名大教授)、「シンポジウム3 顎骨再建 ―形態から機能まで―」(モデレーター:高戸 毅東大教授)の2題が取り上げられた。シンポジウム1では、「体性幹細胞を用いた顎顔面骨の再生医療」(山田陽一名大助教)、「歯肉細胞シート・骨膜シートを用いた歯周再生治療」(吉江弘正新潟大教授)が紹介され、再生医療の臨床応用事例として関心を集めていた。シンポジウム3では、近年注目をあびているチタンメッシュや吸収性メッシュプレートと骨髄海綿骨細片(PCBM)による顎骨再建と、その比較として腓骨や肩甲骨を用いた血管柄付骨移植について、発表が行われた。
 また、一般口演やポスター発表では、2003年に報告されて以来、問題となっているビスフォスフォネート製剤に関連する顎骨壊死についての発表が数多くみられ、会場では熱心な討議が行われるなど、臨床現場における関心の高さがうかがわれた。
 なお、次回第54回大会は、2009年10月9日(金)~11日(日)、札幌コンベンションセンター(北海道)にて開催予定である。