社会|2026年1月13日掲載

「経営・組織・デジタルで医院の未来をつくる」をテーマに

矯正歯科経営EXPO 2026開催

矯正歯科経営EXPO 2026開催

 さる1月12日(月)、観世能楽堂(東京都)において、矯正歯科経営EXPO 2026(株式会社Brace、DentalMonitoring Japan株式会社主催)が開催された。本会は、国内外の矯正歯科治療および経営のトップランナーが集結し、最新のデジタル診療モデル、経営戦略、実例など、歯科経営の知見を共有することを目的に開催されたものである。

 実行委員長を務めた吉住 淳氏(東京都開業、株式会社Brace代表取締役CEO)は、「広告のインパクトや価格の安さ、治療期間の短さで選ばれるのではなく、矯正歯科医の専門性という代えがたい価値が患者に届く・響くことを目的として、経営や院内運営に関する学びを共有したい」と開会挨拶および講演にて述べた。

 講演は7題行われ、Dan Bills氏(米国開業)、有本博英氏(大阪府開業)、Josh Adcox氏(米国開業)、吉野智一氏(埼玉県開業)、齋藤 篤氏(株式会社SABU 代表取締役)、岩田直晃氏(東京都・福岡県開業)、吉住氏がそれぞれ登壇した。

 そのうちBills氏は「データから意思決定へ:リーダーシップ、 KPI 、ブランディング、カルチャーを統合し、高パフォーマンスな矯正歯科医院を築く」と題し、価値ある矯正歯科として患者に選ばれるためのキーとして、「Product」「Place」「Promotion」「Price」から成る「4つのP」を提示し、これらが他に代えがたい医院のブランドを形成すると述べた。たとえば、矯正歯科が患者に提供すべきプロダクトは矯正装置の種別でも整列した歯列でもなく「患者の自信感」であるとし、その実現に必要な設備やデジタル化の推進、スタッフとの共有事項について詳解した。

 またAdcox氏は「リモート診療が切り拓く矯正歯科の新時代:システム・データ・カルチャーが成長を加速させる」と題し、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに実施したデジタルトランスフォーメーションおよびその効率性について、具体的な数値を示して解説した。

 有本氏は、複数院およびスタッフを率いる立場から、吉野氏はフリーランスから開業に至った経緯および若手矯正歯科医のスタディーグループを率いる立場から、齋藤氏はスタッフ採用支援サービスを提供する立場から、岩田氏はドクター1名、チェア1台というコンセプトの医院を経営する立場からそれぞれのコンセプトを述べた。

 登壇者に共通して語られたのは、「院長1人に依存しない診療体制」「スタッフの視点が患者に向かう組織づくり」「情報共有と共通意識の構築」の重要性であった。本会では演者と参加者が交流できる懇親会も行われ、矯正歯科の専門性を未来へと継承し、持続可能な診療と経営を考えるための示唆に富んだ1日となった。

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