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2010年6月24日

日歯、定例会見を開催

専門的口腔ケアに関する検討会設置へ

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 さる6月24日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による定例記者会見が開催された。

 冒頭の挨拶のなかで大久保会長は、さる6月21日付けで玄葉光一郎氏(民主党政策調査会長)より日本歯科医師連盟(以下、日歯連盟、堤 直文会長)および日歯宛に提出された「歯科医療改善に対する取り組みについて」について報告し、民主党が今回の参議院選挙で打ち出したマニフェスト(選挙公約)に言及。大久保会長は、「(マニフェストに)歯科だけが特別に取り上げられることは他科との問題もある。社会保障として診療報酬引き上げに努力していただければ」と提出された文書に対して理解を示した。

 今回の民主党のマニフェストは、次期診療報酬の引き上げを医療の中心に据えた大枠のものとなり、歯科についてとくに触れられていない。そのため、今回提出された文書は政権交代後、民主党の支援団体としていち早く民主党支援を表明した日歯連盟と日歯に民主党側が配慮したものと思われる。

 続いて、村上恵一専務理事より、次期「食育推進基本計画」策定にあたり、食育推進評価専門委員会委員である向井美恵氏(昭和大教授)と日歯、日本学校歯科医会、日本歯科医学会、日本歯科衛生士会の4団体で取りまとめられた意見等が内閣府食育推進室に提出することが報告された。また、「ビスホスホネート系薬剤投与患者への歯科治療対応検討会」があらためて設置されたことも報告された。本薬剤によって顎骨壊死などを引き起こす問題を受け、平成20年3月に検討会が作成した「ビスホスホネート系薬剤投与患者への対応Q&A」の再検討の他、関係団体等と連携し、副作用発現を未然に防止するための方策の検討が行われる。

 また、大久保会長より、同日開催された理事会で専門的口腔ケアに関する検討会(仮称)の設置を決定したことが報告された。大久保会長は「歯科医師・歯科衛生士の行う『専門的口腔ケア』の役割や位置づけを明確にしなければ本来の口腔ケアのあり方が薄れていく危険性がある」と述べ、本検討会で専門的口腔ケアに関する日歯の見解を取りまとめていくとした。

 その後、柳川忠廣常務理事より、きたる7月28日(水)、29日(木)の2日間にわたって「平成22年度 役員合宿勉強会」が開催されることが報告された。本年度で3回目となる本勉強会では、平成24年度の診療報酬と介護報酬の同時改定に向けて、地域における医療と介護の一体的提供と歯科の役割について議論し、勉強会終了後には見解を示すとのこと。