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2011年5月27日

第11回日本抗加齢医学会総会開催

「アンチエイジングの心の眼を拓く」をテーマに

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 さる5月27日(金)から29日(日)の3日間、国立京都国際会館(京都府)において、第11回日本抗加齢医学会総会(木下茂会長、吉川敏一理事長)が「アンチエイジングの心の眼を拓く」をテーマに開催された。会場では、特別講演、教育講演、分科会共催シンポジウム、ワークショップ、プレナリーセッション、一般口演、ポスターセッション、ベーシックサイエンス企画など多数のプログラムが組まれ、多くの医療関係者が参加し盛会となった。

 メインホールで行われた教育講演1では、斎藤一郎氏(鶴見大教授)が「口腔から考える全身の抗加齢医学」と題して講演。口腔機能のさまざまな役割を紹介し、歯科医療従事者は抗加齢医学の最前線にいると述べたうえで、「均質な老化」をめざす抗加齢医学では体全体を視野に入れ、医科・歯科の連携による横断的な対応が全身の抗加齢にとって重要であるとした。

 また、シンポジウム9では、「何をどう食べるかの科学」と題し、斎藤一郎氏の座長のもと、金谷節子氏(浜松大教授)、菊谷 武氏(日歯大教授)、南山幸子氏(京都府立大教授)、内藤裕二氏(京都府立医大准教授)がそれぞれ講演した。なかでも菊谷氏は、「何をどう食べるか? 高齢者の"食べる"を支える口腔機能」と題して登壇。摂食・嚥下障害患者に対する在宅歯科医療の実際などが紹介された。

 本学会はさまざまな分野の会員により構成され、現在会員数は7,000名超。会員全体に占める歯科の割合が内科に次ぐ2番目であることは特筆すべき点といえる。次回の第12回総会は斎藤一郎氏を会長に、2012年6月22日(金)~24日(日)パシフィコ横浜会議センターにて開催予定であり、歯科関連の企画も多数組まれることが予想されることから、医科と歯科のさらなる相互理解・連携への架け橋となることに期待したい。