2024年4月号掲載
チャレンジ The 国試(問題3 [臨床歯科医学] 歯周病の診断と特徴)
※本記事は、「歯科衛生士 2022年6月号」より抜粋して掲載。
最近の国試問題から、いまどきのDHに求められる知識をチェック! 学生さんも現役DHも一緒に、毎月1問チャレンジしてみましょう。
問題3[臨床歯科医学] 歯周病の診断と特徴


皆さんこんにちは。新年度も約3ヵ月が過ぎ、新しい学年の生活にもだいぶ慣れてきたのではないでしょうか。今回は第27回(2018年)に出題された歯周病の診断と特徴に関する問題です。歯周病にもいくつかの種類があり、診断のためにはそれぞれの所見について理解しておく必要があります。今回の問題は本文のほぼすべてがキーワードとなっているため、ある意味非常にわかりやすい問題ではないかと思います。
まず1つ目のキーワードですが、20歳と若い方であるにもかかわらず、歯肉の腫脹、発赤(ここまでは歯肉炎と共通の症状)や排膿、歯の動揺といった歯周炎の症状を訴えられており、さらにこの症状は10代の頃から生じていること。また、エックス線写真より上下顎切歯部に高度な垂直性骨吸収が認められること。2つ目のキーワードとして、上記のような重度歯周炎の症状が認められるにもかかわらず、その原因であると考えられるプラークの付着がわずかであること。3つ目のキーワードとして、全身的には特記すべき事項はなく健康であること。これらのことから、本疾患の診断名は“侵襲性歯周炎”であると考えられます。
一般的にみられる慢性歯周炎が35歳以降に発症し慢性の経過をたどるのに対し、侵襲性歯周炎は、全身的には健康で、10~30歳代で発症し、急速な歯周組織の破壊が認められるのを特徴としています。さらに家族内集積を認める(
最近の国試問題から、いまどきのDHに求められる知識をチェック! 学生さんも現役DHも一緒に、毎月1問チャレンジしてみましょう。
問題3[臨床歯科医学] 歯周病の診断と特徴


皆さんこんにちは。新年度も約3ヵ月が過ぎ、新しい学年の生活にもだいぶ慣れてきたのではないでしょうか。今回は第27回(2018年)に出題された歯周病の診断と特徴に関する問題です。歯周病にもいくつかの種類があり、診断のためにはそれぞれの所見について理解しておく必要があります。今回の問題は本文のほぼすべてがキーワードとなっているため、ある意味非常にわかりやすい問題ではないかと思います。
まず1つ目のキーワードですが、20歳と若い方であるにもかかわらず、歯肉の腫脹、発赤(ここまでは歯肉炎と共通の症状)や排膿、歯の動揺といった歯周炎の症状を訴えられており、さらにこの症状は10代の頃から生じていること。また、エックス線写真より上下顎切歯部に高度な垂直性骨吸収が認められること。2つ目のキーワードとして、上記のような重度歯周炎の症状が認められるにもかかわらず、その原因であると考えられるプラークの付着がわずかであること。3つ目のキーワードとして、全身的には特記すべき事項はなく健康であること。これらのことから、本疾患の診断名は“侵襲性歯周炎”であると考えられます。
一般的にみられる慢性歯周炎が35歳以降に発症し慢性の経過をたどるのに対し、侵襲性歯周炎は、全身的には健康で、10~30歳代で発症し、急速な歯周組織の破壊が認められるのを特徴としています。さらに家族内集積を認める(