2026年5月号掲載
日本版オリジナルページ 知っておきたい歯科矯正学の基本の「き」(第27回)
※本記事は、「JAO[Journal of Aligner Orthodontics]日本版 2026年No.2」より抜粋して掲載。
咬合湾曲とは何か
咬合湾曲とは、天然歯列において歯の切縁や咬頭が機能的に接触するよう形成された各歯の咬合面によって構成される歯列全体の湾曲を指す。前後的咬合湾曲と側方的咬合湾曲の両者から構成され、前後的咬合湾曲は歯列を側方から観察した際に切端および頰側咬頭頂を連ねて形成される湾曲であり、その代表例がSpee 湾曲である。一方側方的咬合湾曲は、歯列を前方あるいは後方から観察した際に左右の臼歯の咬頭頂を連ねて形成される湾曲であり、Wilson 湾曲が該当する。なお前後的・側方的両方向を統合した三次元的湾曲としてMonson 湾曲がある。