2026年6月号掲載

CHEERS!(第34回)

CHEERS!(第34回)

※本記事は、「歯科衛生士 2025年10月号」より抜粋して掲載。

 高校生ぐらいの患者さんの扱いは難しい。男子はあまりしゃべらない。女子はたいてい口をちょっとしか開けない。本音は言わないし、かかわりを面倒くさがる。そもそも歯医者なんて来たくなかったけど、むし歯っぽい歯があるから仕方なしに来ただけで、歯磨きができてないとか、甘いものは食べちゃダメなんて話は聞きたくない。健康を守るとか、今の予防が将来につながるとかマジ興味ない。診療中、恥ずかしいのか大きい口を開けないので、こっちはめちゃやりにくい。そもそも塾だの部活だの、友人たちとの付き合いが忙しくて医院に来ない。「どう? 最近学校は」とこっちが話のきっかけを探ろうと質問しても「べつに」の3文字で終わり。「なんか歯磨きテキトーにやってんじゃない?」笑顔で親近感を出しても、半分無視してリアクションなし。あのさぁ、誰のためよ。私のためじゃないのよ。あなたのためにやってんのよ。「あなたの歯」をどうやって守ろうかってこっちは苦労してんのよ。

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