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2021年11月号掲載

第10回:連携の始まりはお互い様の精神から

義歯新製依頼から見える歯科と医科との誤認識

 長期入院の患者さんについて、転院療養を前提に義歯新製依頼をいただくことがあります。急性期の治療やリハビリを経て、口からの栄養摂取の向上のためには必要な介入でもあり、われわれも俄然やる気になる依頼ではあります。しかし初診で電子カルテを開くと、「週明けに転院予定」などと書かれていることも……。
 こういった場合は、依頼元に義歯製作から完成にかかる期間を報告しつつ、転院予定の確定についても確認させていただきます。すると、ほとんどの場合「へぇ!そんなに長くかかるものなのですね?(本音:すぐにできないのかぁ、残念!)」というリアクションを受けますが、診療室と歯科技工所との間で義歯製作に費やす工程を説明すると納得していただけます。転院日時が決まったケースでは、義歯完成まで転院を延期できることは少ないため、転院先で歯科介入を要請いただくようお願いすることになります。病状によっては転院先や日程がやっとのことで決まったという状況で、転院日の変更が難しい場合もあるのです。

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