がん病院歯科口腔外科 方丈記 2021年10月号掲載 第9回:「寝たきり」を防ぐ骨とお口と栄養の関係 後で読む 転ん「だら」、ただでは起き「られ」ない高齢者 老いがもたらす身体機能の低下は、転倒など外傷の契機となる事態を招くことも少なくありません。高齢者の骨折の原因の多くは「転倒」で、大腿骨近位部骨折や脊椎の圧迫骨折など臀部にかかる部位を受傷することが多く、一度骨折すると長期間の安静が必要です。最悪の場合「寝たきり」の原因になることもありますが、その背景には骨粗鬆症による骨の脆弱化があります。 つまり、高齢者は転ん「だら」、ただでは起き「られ」ないので、できれば避けたいものですね。 日本での... 光永幸代 みつなが・さちよ 神奈川県立がんセンター歯科口腔外科 医長 2004 年、東京医科歯科大学歯学部卒業。東京医科歯科大学歯学部顎顔面外科教室ならびに横浜市立大学顎顔面口腔制御学教室を経て、2014 年4 月より現職。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。