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2026年7月号掲載

拡大診療、正しく見えていますか?

【PR】 ルーペとマイクロスコープの“基本”をビジュアルに解説した1冊

※本記事は、「新聞クイント 2026年7月号」より抜粋して掲載。

 小社2026年5月の新刊として、辻本真規氏(福岡県開業)による著書『歯科医師・歯科衛生士のための拡大診療 超入門』が刊行されました。本欄では、本書の執筆背景や特徴、読みどころについて辻本氏に語っていただきました。(編集部)

“基本が伝わっていない”現実

 ルーペやマイクロスコープを使用しているにもかかわらず、“実は正しく見えていない”。しかも、そのことに気づいていない人は、けっして少なくありません。

 執筆のきっかけは、2025年の日本顕微鏡歯科学会学術大会での実感でした。若手歯科医師や歯科衛生士の会員が増え、拡大診療に取り組む層は確実に広がっています。一方で、機器の構造や調整といった基本事項が十分に理解されていないまま、自己流で使用している状況も多く見受けられました。

 本来、ベテランであれば理解しているはずの“基本”が、十分に共有されていない。特に歯科衛生士にその傾向がみられたことから、「基本をきちんと伝える本が必要」と考えました。さらに対象を歯科医師にも広げ、歯科医師・歯科衛生士の双方がしっかり学べる内容を目指しました。

“見えているつもり”を変えるために

 “見えているつもり”を“正しく見える”へ変えることを目標に、機器の構造から診療時のポジショニングまでを段階的に学べる構成としました。CHAPTER1~7をとおして、機器の構造、セッティングと操作手順、ミラーテクニック、拡大診療の実際、歯の解剖、治療用器具の選択、ポジショニングまでを幅広く解説しています。

 また、初心者でも理解しやすいよう、写真やイラストを多用し、実際の臨床に近い状態を再現しました。読者が自分の環境に置き換えて考えられるよう工夫しています。

・ルーペとマイクロスコープを1冊で理解する
 大きな特徴の1つが、ルーペとマイクロスコープの両方を体系的に扱っている点です。
 従来はどちらか一方に特化した解説書が多く、両者を比較しながら理解できる書籍は多くありませんでした。本書では、それぞれの特性や違いを整理しながら解説することで、拡大診療の基本を自然に理解できる構成としています。

・ポジショニングを“見て理解する”
 さらに注目していただきたいのが、CHAPTER7で扱うポジショニングです。姿勢は、診療のしやすさや術者の疲労に大きく影響します。
 本書では、透過した術者のイラストを用いることで、マイクロスコープ、患者、術者の位置関係を可視化し、直感的に理解できるよう工夫しました。さらに動画も付属しており、実際の動きまで確認できます。わからない部分をすぐに見返し、そのまま臨床へ活かせる点も、本書ならではの特徴です。

・“つまずき”をしっかり解消する
 単なる概説書にとどまらず、初心者が臨床でつまずきやすいポイントに焦点を当てています。
 たとえば、視度調整や眼幅調整といった基本設定は、多くの術者が十分に理解できていない部分です。本書ではこれらにページを割き、「なぜ見えないのか」「どうすれば正しく見えるのか」をていねいに解説しました。
 また、機器の構造を理解することの重要性や、ミラーの違いによる見え方の変化など、見落とされがちなポイントについても取り上げています。

基本を理解することが診療を変える

 本書は、これから拡大診療を始める方はもちろん、「うまく使いこなせない……」と感じている方、さらには指導的立場の臨床家にも活用していただきたい1冊です。すでに拡大診療を行っている先生からも、「あらためて読み返すことで理解が深まった」といった声が寄せられています。

 どのような診療においても、基本を正しく理解することが大切だと思います。基本を正しく理解することで、診療の質と快適性は大きく向上します。本書が、より快適で質の高い拡大診療への入口となれば幸いです。

▲拡大診療でこんな苦労をしていませんか?
▲多くの術者がつまずきやすいポイントをていねいに解説。
▲ポジショニングを直感的に理解できる。動画付き。