2025年5月号掲載
Vol. 4 学校歯科医の立場からみた 子どもたちの口の中の取り組みや今後の展望(後編)
※本記事は、「新聞クイント 2025年5月号」より抜粋して掲載。
成長の過程で変わる子どもたちの口の中の取り組みとは?
後編では、私たち学校歯科医が行う成長の過程で変わる子どもたちの口の中の取り組みを解説します。
■ 幼児(幼稚園)
幼児期の歯や口の健康づくりとしては、食べる機能の獲得においてもっとも重要な時期であり、離乳開始時期から引き続き、保護者や関係者の適切な支援が必要です。現状では、5歳までに約3割の幼児の乳歯がう蝕に罹患するため、乳歯のう蝕予防は重要な課題の1つです。好き嫌いをつくらない食生活や食事と間食の習慣づけ、歯や口の清掃の習慣化に取り組むことが必要です。
また、大きな問題となっている口腔機能の発達不全についても取り組む必要があります。しかし、保護者ばかりでなく、学校関係者や歯科関係者でさえもまだ口腔機能に対する周知が十分ではありません。特に①食べこぼし、丸のみ、食べるのが早い・遅い、②お口をぽかんと開けている、③うまく喋れない、④爪や口唇を噛む、指吸いをする、などをチェックし、当てはまることがあれば先生や学校歯科医、かかりつけ歯科医に相談しましょう。