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  • <b><font color='green'>第27回日本接着歯学会学術大会、10年ぶりに仙台で開催</font></b>

2009年2月21日掲載

「接着に影響を及ぼす因子と臨床成績」をメインテーマに

<b><font color='green'>第27回日本接着歯学会学術大会、10年ぶりに仙台で開催</font></b>

<b><font color='green'>第27回日本接着歯学会学術大会、10年ぶりに仙台で開催</font></b>
さる2月21日(土)、22日(日)の両日、仙台市福祉プラザ(宮城県)において、第27回日本接着歯学会学術大会(大会長:小松正志東北大教授、学会長:田上順次医歯大教授)が盛大に開催された。メインテーマに「接着に影響を及ぼす因子と臨床成績」を掲げた本大会は、第17回学術大会以来10年ぶりに仙台での開催となった。  本大会では、会長講演(基調講演)「Super Toothの創出に向けて」(田上順次氏)、特別講演「見えないものを科学する〜そこから学ぶもの」(渡邉 誠東北大名誉教授)、海外招待者特別講演「ワンステップタイプのセルフエッチングボンディングシステムと歯質およびレジン系修復材料の相互作用」(Dr. Werner J Finger:ドイツ・ケルン大名誉教授)、シンポジウム「修復物の接着性の劣化と長期予後成績」のほか、研究発表19題、ポスター発表20題が行われた。  なかでも、2日目午前に行われたシンポジウム「修復物の接着性の劣化と長期予後成績」は、新海航一氏(日歯大新潟准教授)、橋本正則氏(北海道医療大)、笹崎弘己氏(東北大)、久保至誠氏(長崎大准教授)、猪越重久氏(東京都開業)の5名のシンポジストが登壇し、コンポジットレジン修復の基礎から臨床まで、そして長期予後成績を得るためのさまざまな試みが披露された。とくに接着界面の経時的変化が予後成績に及ぼす影響について、基礎面と臨床面での見解が分かれるなど、今後の研究に興味がもたれるディスカッションとなった。  接着歯学は、わが国の研究が世界をリードしていることはすでに知られるところではあるが、接着ステップの改良、新しい材料の開発はもとより、予知性に対する研究に重きが置かれつつあることを示唆する学術大会であった。

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