トピックス 2012年4月21日掲載 講師に筒井照子氏を招聘 <font color='green'><b>第7回WDC総会・講演会開催</b></font> 後で読む さる4月21日(土)、22日(日)の両日、株式会社ヨシダ福岡営業所(福岡県)において、「第7回WDC総会・講演会」(林 美穂会長)が開催された。WDCとは「Women Dentists Club」の略称であり、2009年4月に今後の歯科界を担う女性歯科医師の育成を目的として設立されたスタディグループである。 初日は、まず総会が行われ、会計報告のほか、同会が後方ケアとして支援金を送っている「気仙沼口腔ケア 摂食・嚥下コミュニケーションサポート」の報告が行われた。その後、4名の会員発表が以下の演題にて行われた。 「歯肉縁下カリエスへのアプローチ」(別府優子氏、福岡県勤務) 「上皮下結合組織移植による根面被覆」(片寄信子氏、神奈川県開業) 「再生治療への挑戦~3年経過で振り返るその効果と仮題~」(中村伸江氏、岡山県開業) 「WDCでの3年間をふりかえって~現在の私の臨床への取り組み~」(吹譯景子氏、福岡県勤務) 2日目は、筒井照子氏(福岡県開業)を招聘し、「態癖 力のコントロール~ストマトロジーの観点から歯科臨床を見通す~」と題し講演会が行われた。筒井氏はまず、故・筒井昌秀氏とともに長年にわたって実践してきた「包括歯科臨床」の概念を解説。患者を本当の治癒に導くには、従来の修復治療の前に、態癖(全身的な身体の癖)といった全身的な視点をもち、患者とともにその原因に対処していくことが重要であるとした。その後は、最適な顎位を採得するための具体的な方法や、さまざまな症状に応じた各種スプリントの選択法などを解説した。 なお、次回WDC総会は、きたる11月10日(土)、11日(日)の日程で、東京で開催される予定。