2012年12月1日掲載

「歯科におけるティッシュエンジニアリングの進歩」をテーマに

<font color='green'><b>第19回JIADS総会・学術大会開催</b></font>

<font color='green'><b>第19回JIADS総会・学術大会開催</b></font>
 さる12月1日(土)、2日(日)の両日、名古屋国際会議場(愛知県)にて、第19回JIADS総会・学術大会(JIADS CLUB主催、宮本泰和理事長、小野善弘・中村公雄代表)が「歯科におけるティッシュエンジニアリングの進歩」をテーマに開催され、350名が集まり盛会となった。  初日の歯科医師セッションでは、米国より招聘したDr.Marc Nevins(ハーバード大准教授)が「ティッシュエンジニアリングと再生の現状と将来的展望:インプラントと歯周外科の審美的革新」と題して終日講演。ヒトリコンビナント血小板由来成長因子BB(rhPDGF-BB)の再生療法における有用性をはじめ、インプラント治療におけるガイデッドサージェリーの必要性や、成長因子と骨補填材を抜歯窩に填入する手法など、多くの文献と臨床ケースに基づき最新知見が示された。一方、別会場の歯科衛生士セッションでは会員発表、歯科衛生士教育講演が行われ、多数の歯科衛生士で賑わった。  2日目の午前は会員発表が行われ、新進気鋭の演者らからJIADSが掲げるラーニングステージを踏まえた症例発表が行われた。午後のシンポジウムでは、鳥潟隆陸氏(大阪府開業)、猪子光晴氏(北海道開業)、高井康博氏(広島県開業)、浦野 智氏(大阪府開業)がそれぞれ講演。その後のディスカッションでは、今回演題として多く挙がったd-PTFE膜について活発な議論が交わされ、終始盛会の2日間となった。  なお、2013年1月刊行予定の新刊『コンセプトをもった予知性の高い歯周外科処置 改訂第2版』(クインテッセンス出版刊)が本総会限定で先行発売され、待ち望んでいた多くの会員が手にとっていた。

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