2014年6月21日掲載

「歯科薬物療法を科学する」をテーマに

<font color='green'><b>第34回日本歯科薬物療法学会学術大会盛大に開催</b></font>

<font color='green'><b>第34回日本歯科薬物療法学会学術大会盛大に開催</b></font>
 さる6月21日(土)、22日(日)の両日、大阪歯科大学創立100周年記念館(大阪府)において、第34回日本歯科薬物療法学会学術大会(森田章介大会長、金子明寛理事長)が、「歯科薬物療法を科学する」を大会テーマに盛大に開催された。  まず、初日に注目を集めたのは、豊福 明氏(医歯大)による教育講演「治らない歯痛、合わない義歯をどうするか?―中枢から見た歯科医学と歯科薬物療法学―」。通常の歯科治療を行っても改善しない「歯痛」や「咬合の異常感」について、歯科と精神科の狭間で患者が行場のない状況になっている点を示し、「歯とこころ」が複雑に絡み合っている病態への理解、適切な対応の重要性を解説した。  2日目には、シンポジウム「周術期口腔機能管理における薬物療法の役割」(コーディネーター:石川好美氏・藤沢市民病院、中川洋一氏・鶴見大)、特別講演「なぜ加齢とともに骨は脆くなり、血管は硬くなるか?」(中神啓徳氏・阪大)など、多くのセッションが行われた。  とくにシンポジウムでは、平成24年4月より歯科診療報酬に収載された「周術期口腔機能管理」(平成26年改定)に歯科医師はどのように対応すべきかが、術前・術中・術後にわけて、その道の専門家によって解説された。また、ディスカッションでも多くの意見交換がなされた。  このほかにも2日間にわたって、一般口演、学術セミナー、ポスターセッション等、多くの興味深いセッションが行われた。

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