2014年10月16日掲載

講師に九大教授の古谷野氏を招聘

日本歯科インプラント器材協議会、第3回メディアセミナーを開催

日本歯科インプラント器材協議会、第3回メディアセミナーを開催

 10月16日(木)、日本歯科器械会館(東京都)において、日本歯科インプラント器材協議会(黒田和彦会長)による第3回メディアセミナーが開催された。本協議会は、歯科インプラント医療の発展と向上に貢献することを目的とする日本国内の歯科インプラントおよび関連器材販売企業19社で構成されている。

 開会の挨拶で黒田和彦会長(株式会社アルタデント代表取締役)は、「他国に類を見ない高齢化を迎えている日本において、インプラント治療が正しく普及せずに国民が治療を受けられないことだけは避けなければならない」と述べ、欠損補綴治療としてのインプラントの有効性を強調した。

 その後、(公社)日本口腔インプラント学会の常務理事、学術委員長である古谷野 潔氏(九大大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野教授)による講演「口腔インプラント治療の進歩と再生医療」が行われた。氏は、患者さんのQOL向上に貢献するインプラント治療の特徴や問題点、今後改良すべき点などを挙げた。なかでも口腔内外からの骨移植、上顎洞底挙上術、ソケットリフト、スプリットクレスト、GBR、挺出による骨組織再生など、骨増生の方法について、自身の研究も含めて多数の症例を供覧しながら解説した。また、歯科における再生医療の現状や今後の可能性についても言及した。

 講演終了後には質疑応答が行われ、インプラント治療の最新技術や治療費などについて意見が出された。

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