2016年3月26日掲載
内科医が語る抄録作成術、医療面接のテクニックに参加者の耳目が集まる
Hygeia主催、「歯科衛生士のための西田亙先生2Daysセミナー」を開催
1日目は「伝えるチカラ」をテーマに、長年大学で研究・発表に携わってきた西田氏による抄録作成講座が行われた。ただその場で講義が行われたわけではなく、その形式は非常にユニークであった。まず氏は、事前に希望者を募り、「自分が伝えたいこと」についてまとめるように指示。その後、一人ひとりにアドバイスし、修正していくというやり取りが約1か月半にわたって行われた。そして当日、8名の歯科衛生士の修正前と修正後の抄録が参加者全員に公開された。それらを見比べながら、自分の考えがわかりやすく伝わるようにまとめるコツについて、氏からの詳しい解説がなされた。
2日目は「受け取るチカラ」をテーマに、医療面接セミナーが実施された。西田氏はかつて医学部で医療面接の指導官を長年務めており、今回はそのメソッドを用いて、歯科衛生士向けに医療面接のポイントについて伝授した。講義の後には、参加者を3人1組のグループに分けて、氏が事前に用意したモデルケースをもとに、歯科衛生士役、患者役、採点係の役割をそれぞれ交代しながら、医療面接のロールプレイングが行われた。臨床の要である医療面接の難しさ、そして奥深さを参加者一人ひとりが身に染みて実感していることがうかがえた。