社会|2025年8月6日掲載
東北大学歯学部6年生のリュウドウシンさんが優勝
令和7年度SCRP日本代表選抜大会開催
さる8月5日(火)、歯科医師会館において、令和7年度(第31回)日本歯科医師会スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム日本代表選抜大会(SCRP大会)が開催された。本大会は、歯科学生みずから研究テーマを設定し、その内容や調査結果を競うもの。将来の歯科界の発展を担う学生の研究意欲を啓発・高揚させ、ひいては国際的な視野に立脚した研究者・教育者・開業医を輩出することを目的とし、各国歯科医師会主催のもと現在では世界中で開催されている。
本年度は全国歯科大学・歯学部から18校が参加し、当日午後より審査会場にて各大学を代表する学生が英語によるプレゼンテーションを行った。その後は高橋英登氏(日本歯科医師会会長)より「日本国内に留まらず世界へ羽ばたいてほしい。歯科界に入ってよかったと思える歯科界の未来に向けて、ともに頑張りましょう」と学生たちへ期待のメッセージが送られた。その後は審査結果発表ならびに表彰式が行われた。以下、審査結果を示す。
1位:「歯周病原細菌Filifactor alocisはマクロファージのパイロトーシスと血管バリア破綻を誘導する」(リュウドウシンさん、東北大学歯学部6年生)
2位:「クオラムセンシングシグナル分子の抑制を介した、Lactobacillus由来の環状ジペプチドのPorphyromonas gingivalisに対する抗菌作用機序」(塩野目佳美さん、鶴見大学歯学部5年生)
3位:「タンパク質含有マイクロ粒子による口腔がん細胞株へのタンパク質の直接送達」(足立梨夏さん、大阪歯科大学3年生)
優勝したドウシンさんは、「ここまでご指導いただきありがとうございました。今後も学業そして研究、臨床と頑張ります」とコメント。優勝者は、きたる2026年3月に米国・カリフォルニアで開催される国際歯科研究学会米国部会(AADOCR)学術大会に参加し、日本代表として発表するとともに、世界各国のSCRP代表学生、歯学研究者などとの交流を図る予定である。