• ホーム
  • トピックス
  • 「最新のDigital Dentistry」をテーマとして 韓国、国内の著名な演者を招き開催

2016年4月2日掲載

「最新のDigital Dentistry」をテーマとして 韓国、国内の著名な演者を招き開催

「最新のDigital Dentistry」をテーマとして 韓国、国内の著名な演者を招き開催
 さる4月2日(土)、渋谷EXCEL HOTEL東急(東京都)において、「最新のDigital Dentistry」をテーマにした講演会(DIO IMPLANT Japan株式会社主催)が開催された。

 冒頭の挨拶として、DIO IMPLANT Japanの法人長である南 秉根氏が、DIO社の歴史、本邦でも発売開始されたUFII IMPLANT SYSTEM、ガイデッドサージェリーシステムのDIOnaviなどを紹介した。

 講演ではまず、山崎長郎氏(東京都開業)が、「Digital Generated Treatment Planning for Solving Complex Esthetic Dilemma」と題して、CAM/CAMを用いた全顎の咬合再構成症例を紹介。デジタル上でのシミュレーションおよびピエゾ機器を用いた支台歯形成のポイントについて述べるとともに、たとえ歯科におけるテクノロジーが進化したとしても、歯科医療の土台となるのはあくまで自身の技量であり、研鑚を怠ってはならないと警鐘を鳴らした。

 次に、岩井 完氏(弁護士、東京都開業)が、「歯科医療訴訟とならないために」と題し、近年行われた歯科医療裁判の判決事例をもとにCT撮影とカルテ記載の重要性を解説。現在のインプラント治療においてはCTの撮影、術前のシミュレーションが必須であり、術後のCT撮影も重要であると強調した。また、裁判において証拠となるカルテの記載に関する歯科医師側の問題点を挙げ、記載しておくべき事項などについても詳細に述べた。

 続いて、千葉豊和氏(北海道開業)は、Intra oral scannerを用いたデジタルインプレッションについて解説。アバットメントの着脱回数を減らすことがインプラント周囲組織の保全につながるとして、CBCTとオーラルスキャンデータから、カスタムアバットメント、ガイドステント、プロビジョナルレストレーションをデジタルで製作する手法を、従来のCBCTと模型のスキャンデータと重ね合わせる手法と比較しながら述べた。

 その後、韓国DIO本社のKey Doctorである、Dr. Chung Dong Keun(韓国開業)、Dr. Shin Jun Hyouk(韓国開業)がDIOnaviを用いた上顎前歯部や上下無歯顎の症例を紹介した。

 最後に、相原英信氏(東京都開業)が、Intra oral scannerと3shape社のImplant studioを用いてインプラントプランニングからアバットメント、上部構造までをひとつのソフト上で行うデジタルインプレッションを、症例を通して解説した。また、Intra oral scannerを用いて製作したガイドは非常に精度は高いが、スキャンに習熟が必要となるなどの注意点も述べ、本会を締めくくった。

関連する特集