社会|2022年4月3日掲載
クインテッセンス出版(株)
小田師巳氏によるWebセミナーが開催
小田氏は講演の中でGBR(骨再生誘導法)を行うにあたり、d-PTFEメンブレン(日本未承認)、チタンメッシュ、Tiハニカムメンブレンの3種それぞれの使用感について解説。特にTiハニカムメンブレンは高い血液透過性をもち、かつ薄膜であることから賦形性の良さやメンブレン除去が容易などの特徴を挙げ、効率良い骨再生を可能とする有用性の高さを紹介した。
後半は、大規模GBRを回避するために採用したオープンバリアメンブレンテクニックの概念や手法を解説。本術式は、吸収性メンブレンを使用することで一次閉鎖することなく、膜を露出させたまま創傷治癒を可能とし、痛みや腫脹を軽減できかつ細菌感染リスクを抑えられるとメリットを強調した。
最後は、抜歯対象歯周囲の硬・軟組織の審美状況の度合いに基づいたARP(歯槽堤保存術)の術式選択の観点から注目すべきポイントを挙げ、チャートにて対象となる術式をわかりやすく示した。
講演後の質疑応答では、多数の質問が寄せられ、大規模GBRおよびリッジプリザベーションに対する関心の高さがうかがえるとともに、わかりやすい回答・解説で盛会となった。