2020年11月22日掲載

「歯周病の新分類;“侵襲性”はどこへ行った?」をテーマに

ヘルスケアミーティング2020 特別シンポジウムを開催

ヘルスケアミーティング2020 特別シンポジウムを開催
 さる11月22日(日)、日本ヘルスケア歯科学会(杉山精一代表)によるヘルスケアミーティング2020 特別シンポジウム「歯周病の新分類;“侵襲性”はどこへ行った?」が、KFC Hall&Rooms(東京都)とオンライン配信のハイブリッド方式にて開催された。例年は2日間にわたり開催されていた本ミーティングだが、本年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、プログラムを縮小しての開催となった。

 はじめに、代表の杉山精一氏(千葉県開業)が登壇し、これまでの新型コロナウイルス感染症に対する杉山歯科での対応の流れを紹介しつつ、学会としてはZoomなどを活用し今後も積極的に情報共有を行っていくという方針が述べられた。また続いて、「歯周病の新分類」――特に“侵襲性歯周炎”に相当するものが新分類ではなくなったことをどう理解し、今後対応していったらいいか、そして歯周病の進行を予測するバイオマーカー探索に関する研究の最新知見を学ぶという本シンポジウムの目的が述べられた。

 次に、関野 愉氏(日歯大)が登壇し、「歯周病新分類の臨床的意義」と題して、歯周病の新分類の概説とその臨床上の有効性、また“慢性歯周炎”と“侵襲性歯周炎”に関する現在の議論と今後の展望について解説した。

 続いて、久保庭雅恵氏(阪大)が登壇し、「新分類のグレードを分けるバイオマーカーを探る」と題して、久保庭氏が研究に携わっているメタボロミクスを含めたオミクス研究全般の概説とオミクス解析を用いた歯周病の進行速度を反映するバイオマーカー探索の最新の研究成果を紹介した。

 両名の講演の後は質疑応答が行われた。会場のみならずオンラインで聴講していた参加者からも多数の質問が寄せられた。

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