企業|2025年9月24日掲載
約200名が参集し盛会となる
株式会社ヨシダ、第1回3D Next in JAPAN~NEW ERA~を開催
さる9月23日(火)、赤坂インターシティAIR(東京都)において、第1回3D Next in JAPAN~NEW ERA~(株式会社ヨシダ主催、山中一剛代表取締役社長)が開催され、祝日にもかかわらず約200名が参集し盛会となった。
この“3D Next”は、SprintRay社(米国)が過去に米国とドイツで開催したイベントであり、世界中のデジタル歯科分野の志を同じくするリーダーたちとともに新製品や新機能などを共有し合うもの。今回、日本で初開催の運びとなった。
まず、山中氏が「世界の歯科医院でのデジタル化の潮流~ヨシダとSprintRayとの出会い」と題して登壇。ヨシダがSprintRay社の製品を扱うことになった経緯や、それら製品の歯科における可能性や展望について述べた。
その後、来日したErich Kreidler氏(SprintRay社 社長)、Jin Zhang氏(SprintRay社共同設立者兼最高技術責任者)、Steven Shao氏(SprintRay社Clinical and Technical Advisory Board/米国勤務)がそれぞれ登壇。世界のマーケット情報、SprintRay社の次世代3Dプリンタ&レジンを紹介するとともに、3Dプリンタ1台でクラウン、インレー、ベニアの3つを同時にプリントする実演も披露。なかでも、歯科医師のShao氏は、「効率とは速度×品質÷費用」であるとしたうえで、3Dプリンタなどのデジタル技術により、効率は従来の200~1,000倍に上がると述べた。
その後、末瀬一彦氏(日本デジタル歯科学会理事長)、三好敬三氏(東京都開業)、阿曽敏正氏(株式会社アソインターナショナル代表取締役)をそれぞれ座長に迎え、3つの会場に分かれて、梅田和徳氏(東京都開業)、金澤 学氏(東京科学大学)、北道敏行氏(日本臨床歯科CADCAM学会会長)、草間幸夫氏(東京都開業)、白﨑 俊氏(香川県開業)、鈴木仙一氏(東京都開業)、関 千俊氏(埼玉県開業)、中島航輝氏(東京都開業)、平岡孝文氏(東京都開業)、前畑 香氏(神奈川県開業)、三好敬太氏(東京都勤務)、森 亮太氏(有限会社セラモテックシステム代表取締役)、吉田茂治氏(埼玉県開業)がそれぞれ講演。なかでも、金澤氏は「AI、CAD、3D printerを用いたデジタル補綴」と題し、アンレーおよびクラウン、ナイトガード、全部床義歯におけるデザインと造形のステップについて、さまざまな文献と症例とともにわかりやすく解説した。
最後に、座長らを交えたパネルディスカッションが行われ、事前に寄せられた複数の質問に対しパネラーが回答。まさに“NEW ERA”の幕開けといえる、終始熱気に包まれた1日となった。