学会|2026年8月4日掲載

若手歯科技工士による会員発表会に77名が参集

日本臨床歯科学会東京支部、2026年度テクニシャンミーティングを開催

日本臨床歯科学会東京支部、2026年度テクニシャンミーティングを開催

 さる8月2日(日)、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都)において、日本臨床歯科学会東京支部2026年度テクニシャンミーティング(日本臨床歯科学会東京支部主催、西山英史支部長)が開催され、日本臨床歯科学会東京支部の会員を中心に77名が参集した。

 本ミーティングは、日本臨床歯科学会(Society of Japan Clinical Dentistry〔SJCD〕、山﨑長郎理事長)の東京支部が例年開催している、同支部所属の歯科技工士のための発表の場。今回は、昨年度よりテクニシャンミーティング委員会に所属している若手メンバー3名に加え、近年日本臨床歯科学会東京支部に加入したミドル層会員2名が登壇し、“若手歯科技工士による会員発表会”として開催することとなった。

 最初に登壇したのは「プロビジョナルレストレーションと再評価」と題して講演を行った松本捷吾氏(歯科技工士、Smile Exchange)。プロビジョナルレストレーションの工程とその再評価が日々の臨床の質を高めるためには重要であると述べた。そのなかで、異なる歯科医師と治療を行った2つのケースを供覧し、歯科医師によって治療のアプローチやコミュニケーションの取り方は異なるが、どのような考えをもつ歯科医師と仕事をする場合でも、プロビジョナルレストレーションの工程とその再評価を行うことが安定した治療結果につながると述べた。

 続いて登壇したのは「Full mouth reconstruction with Malocclusion」と題して講演を行った平山綾乃氏(歯科技工士、M’s Art)。平山氏は、自身が初めて担当したという咬合再構成のケースを供覧。初診時から診断用ワックスアップ、プロビジョナルレストレーションを経て最終補綴装置製作・装着まで、工程に沿ってポイントを整理した。そのうえで、「デジタルやアナログに偏るのではなく、両方をバランス良く取り入れ、患者の生活を良い方向に導いていきたい」と講演を締めくくった。

 午後に入り、最初に登壇したのは「全顎的補綴治療におけるプロビジョナルレストレーションに基づいた創意工夫」と題して講演を行った清田 龍氏(歯科技工士、Benefit Technology)。清田氏は、患者都合で治療期間が確保できず、チェアサイドで製作・調整したプロビジョナルレストレーションを基に最終補綴装置を製作した症例を供覧した。そのなかで、プロビジョナルレストレーションに込められた意図を汲み取り、その意図を踏まえたうえで機能的な形態を付与することが重要であると述べた。

 続いて登壇したのは「デジタルツールを用いた診断サポートと補綴プロセスの実際」と題して講演を行った倉本慎也氏(歯科技工士、技巧庵)。倉本氏はデジタルの強みを、スーパーインポーズによる見える化、コピー&ペースト、数値による管理、データとしての保存・流用であると述べた。そのうえで、実際のケースを用いてデジタルツールを活用して歯科医師とともに行った検査・診断と治療計画立案の流れを解説した。

 最後に登壇したのは「Digital Workflow in Full-Arch Implant Rehabilitation」と題して講演を行った浅賀信寛氏(歯科技工士、Asaka Smart Dental)。浅賀氏は、ボーンアンカードブリッジを製作する際、普段はモノリシックジルコニアで製作することが多いとしつつも、セカンドオプションとして、3Dプリントでの製作も行っていると紹介。3Dプリンターを用いたボーンアンカードブリッジの製作ステップについて解説した。

 なお、それぞれの講演終了後にはディスカッションの時間も設けられ、講演内容自体はもちろん、参加した日本臨床歯科学会東京支部所属の有名歯科技工士や歯科医師によるアドバイスやヒントも多く得られ、充実した1日となった。また、講演会終了後には、テクニシャンミーティングとしては初となる公式懇親会も開催された。

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