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社会|2024年1月5日掲載

(公財)8020推進財団

第21回フォーラム8020を開催

「歯を残す」から「口腔機能の維持・向上」へ概念の再構築に向けた意見交換がなされた。
「歯を残す」から「口腔機能の維持・向上」へ概念の再構築に向けた意見交換がなされた。
 2023年11月25日(土)、歯科医師会館において、第21回フォーラム8020(公益財団法人8020推進財団主催)が、「『人生100年時代の8020運動』~到達目標から中間目標への転換~」をテーマに開催された。

 高橋英登氏(8020推進財団理事長)による主催者挨拶および、加藤勝信氏(前厚生労働大臣)、丸川珠代氏(参議院議員)による来賓挨拶の後、大坪寛子氏(厚生労働省健康・生活衛生局長)による特別講演が行われた。

 大坪氏は、死亡率の推移や国民医療費などの健康を取り巻く現状を説明したのち、日本におけるこれまでの健康づくりの取り組みについて紹介。特に、国民が主体的に取り組める新たな対策として、厚生労働省が発表している「健康日本 21(第2次)」に言及し、これまでの評価や課題を示しつつ、2024年に施行予定の「健康日本21(第3次)」の展望について詳説した。

 続いて、高柳篤史氏(東京歯科大学衛生学講座客員教授)、小林隆太郎氏(日本歯科医学会副会長)、菊谷 武氏(日本歯科大学教授、同大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長)、山本秀樹氏(日本歯科医師会常務理事)による講演がそれぞれ行われた。なかでも高柳氏は、生活環境を整えることで口腔内環境の改善を図る社会的健康から口腔保健につなげる取り組みを紹介した。

 最後には、小林慶太氏(8020推進財団副理事長)の座長のもと、「人生100年時代の8020運動の方向性と課題」と題した4名の演者による総合討論が行われ、8020運動の思想を活かしつつも多角的に口腔機能の維持について考える必要性が語られた。

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