企業|2026年7月13日掲載

「歯周病から糖尿病・慢性腎臓病までを見据えたリスクマネジメント」をテーマに

「口腔細菌学アップデート」セミナーが開催

「口腔細菌学アップデート」セミナーが開催

 さる7月12日(日)、大手町プレイスホール&カンファレンス(東京都)において、「口腔細菌学アップデート」セミナー(ウエルテック株式会社主催、吉田康弘代表取締役)が「歯周病から糖尿病・慢性腎臓病までを見据えたリスクマネジメント」をテーマに開催され、約250名が参集した。

 開会後、仲野和彦氏(大阪大学大学院歯学研究科長・教授)が、講演1「口腔細菌から考えるう蝕・歯周病の理解と制御―糖尿病患者に対する臨床研究から―」と題し登壇。う蝕および歯周病の原因細菌から発生機序、全身疾患との関係までを簡潔に語った。また、歯科治療により引き起こされる菌血症についても紹介。特にう蝕原因菌のS. mutansのうちコラーゲン結合タンパクを有する菌である「Cnm陽性ミュータンス菌」は、心内膜炎の発症や、脳出血およびIgA腎症の悪化の原因になると解説した。それらをふまえて、口腔細菌が引き起こす全身疾患の一次予防には、小児期に原因菌の定着を防ぐことが重要であり、口腔衛生管理や歯周治療、洗口液の習慣的使用がそれに寄与すると結んだ。

 次に、三﨑太郎氏(医師、聖隷浜松病院腎センター長)は、講演2「歯科で知っておくべき腎臓の基礎知識~口腔細菌と慢性腎臓病の関連~」と題し、登壇。腎臓の機能から慢性腎不全の治療、血液透析の仕組みまでを詳細に解説した。それらをふまえて、IgA腎症の治療法や、Cnm陽性ミュータンス菌との関連についても説明。さらに、透析患者には重篤なう蝕をもつ患者さんが多いことや、う蝕が動脈硬化に影響している可能性があることを紹介し、透析患者の低栄養状態を防ぐためには、口腔ケアが必須であると強調した。

 本セミナーの第3部として、質疑応答の時間が設けられ、60を超える多数の質問が寄せられた。時間内にはすべての質問に回答することができないほどの盛り上がりをみせ、仲野氏、三﨑氏両名はそれぞれの立場から、それらの質問にていねいに回答していた。

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