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2021年10月15日掲載

日本酒「SAKE」の世界へようこそ

美酒へのいざない (第9話)

美酒へのいざない (第9話)

第9話:日本酒造りシーズン本格化に向けて

日本酒造りシーズン本格化、心躍る新米の入荷

秋の季節を感じる頃になると、日本酒の造り手としましてはシーズンが本格化するため、いっそう気合いが入ります。あまり一般には知られていないマニアックな情報ですが、日本酒はシーズン本番の前段階として酒造計画というものを立てます。

酒蔵は限られたスペースに厳選された各種設備が配置されていて、それらを効率的に運用することで無駄な時間とコストを発生させず日本酒を醸造して、ご愛飲くださる飲み手の方々にベストな商品価格でお届けするよう努力を重ねています。その鍵になるのが酒造計画であり、その作成は醸造責任者である杜氏やチームの大切な業務です。その際、重要なことの1つとして、原料である米の入荷状況があります。当たり前ですが、日本酒は米がなければ造れません。新澤醸造店(以下、当社)としては、日本各地の長年お付き合いがある契約農家さんたちと連絡を取りながら稲の生育状況を確認して、収穫時期や酒蔵までの入荷状況など、納期の算定を行いながら酒造計画に反映させます。当然、人間の都合でさまざまな原料米が入荷されるわけはなく、事前に考えていた計画がズレたり、入荷が渋滞して整えたり、たいへん難しい判断を求められますが、それに柔軟に対応するのもプロとしての力量が問われるところです。さて、そのような米の入荷において、やはりイの一番の新米の入荷には心躍るものがあります。

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