2022年4月8日掲載
Dr. 角祥太郎の歯科 大航海時代を乗り切るための航海術(第4回)
第4回:診療の生産性を左右する雰囲気づくり
院内の雰囲気と診療の生産性の密接な関係
荒波のなかで新しい価値を発見して創造していく歯科医療の大航海時代。健康の意識が高まっている今だからこそ、大陸を見つける人や時代の荒波に揉まれさまよう人もいるでしょう。春の入職シーズンを迎え、これからチャレンジしたいという院長や若手歯科医師の皆さんへ向けて、年130回以上講演を行っている現役歯科医師の現場の知見をお届けします。
今回のテーマは「雰囲気」です。実はこれが非常に大切であり、いくら診療の技術を磨いても雰囲気が悪い現場では実力が100%出し切れなかったり、スタッフは患者さんとのコミュニケーションも発揮しづらくなったりします。「雰囲気」を航海で例えるならば天候です。暗雲が立ち込めたり強い風が吹いたり、日照りが続くと船員が本来のパフォーマンスを発揮できなくなるように、院内の雰囲気と診療の生産性は密接に関係しています。
雰囲気が悪くなると、本来のパフォーマンスが発揮できずにストレスが溜まり、そのストレスが周囲に伝播してさらに雰囲気が悪くなる負のスパイラルに陥ります。そのような職場 では現場のムダや不満が隠蔽されていき、物理的あるいは心理的にも生産性は低下し、診療がますますしづらくなります。そうなると、リスクを取って経営をしている院長は「なぜこんな人材にコストを払わなければならないのか?」と診療中も頭の中が診療以外のイライラでいっぱいになり、診療にも集中できず院内の雰囲気はさらに悪化するでしょう。逆にいえば、雰囲気が良くなれば診療がしやすくなり、紹介で患者さんや就職希望の方もくるようになり、診療以外のイライラも減るわけです。
前回お伝えしたように、切り替えを速くして未来創造型のリーダーシップを発揮することも医院の雰囲気を良くすることに関連してきます。しかし、そもそも雰囲気が悪い状態では、プラークコントロールが悪い状態で補綴処置をするようなもので、リーダーシップ本来の価値も落ちてしまいます。
雰囲気の基本の「き」、まず存在承認からはじめよう
では雰囲気の改善はどこから進めていけばよいでしょうか? 雰囲気の基本の「き」は、存在承認「いてくれてありがとう」です。「今日も来てくれてありがとう」と朝礼でスタッフに院長が明確に伝えてください。言いたくない相手もいるかもしれませんし、恥ずかしい気持ちはわかります。しかし、まずは「いてくれてありがとう」が大切です。そこがなければ、スタッフは不安が強くなり、自己重要感や繋がり感も欠落し、控室でスタッフが愚痴をこぼすようになることも多々あります。
職場に野党は不要ですが、院長自身がその野党をつくってしまってはいけません。まずは存在を承認することから雰囲気をつくっていきましょう。スタッフが「居場所が自分にないのでは?」と思うと頑張れませんので、「今日も朝からいてくれてありがとう」なのです。存在承認をしたうえでコミュニケーションをとっていくと、口うるさく感じていたスタッフが実は組織や後輩想いでマネージャーに向いていた、なんてこともよくある話です。「給料を払っているのだから職場にきて当然!」、と思う方もいるかもしれませんが、スタッフの労力と時間は給料と等価交換しているわけですので、やはり「いてくれてありがとう」が大切なのです。医院の雰囲気が改善すると、診療はもちろん院長にも患者さんにも良い影響がでてきます。
まずは朝礼で「今日もいてくれてありがとう」、終礼でも「今日もいてくれてありがとう」と照れずに伝えることがリーダーシップの基本の「き」なのです。「別に君はいなくてもいいけどね」というリーダーに人はついてきません。「言わなくてもわかるだろ」という方も、若手の時や飲み会などで居場所がないように感じてイヤだったことはありませんか? 優秀なリーダーは諦めず伝える人です、悪い雰囲気で損をしてはもったいないです。さっそく、存在承認を伝えましょう。
荒波のなかで新しい価値を発見して創造していく歯科医療の大航海時代。健康の意識が高まっている今だからこそ、大陸を見つける人や時代の荒波に揉まれさまよう人もいるでしょう。春の入職シーズンを迎え、これからチャレンジしたいという院長や若手歯科医師の皆さんへ向けて、年130回以上講演を行っている現役歯科医師の現場の知見をお届けします。
今回のテーマは「雰囲気」です。実はこれが非常に大切であり、いくら診療の技術を磨いても雰囲気が悪い現場では実力が100%出し切れなかったり、スタッフは患者さんとのコミュニケーションも発揮しづらくなったりします。「雰囲気」を航海で例えるならば天候です。暗雲が立ち込めたり強い風が吹いたり、日照りが続くと船員が本来のパフォーマンスを発揮できなくなるように、院内の雰囲気と診療の生産性は密接に関係しています。
雰囲気が悪くなると、本来のパフォーマンスが発揮できずにストレスが溜まり、そのストレスが周囲に伝播してさらに雰囲気が悪くなる負のスパイラルに陥ります。そのような職場 では現場のムダや不満が隠蔽されていき、物理的あるいは心理的にも生産性は低下し、診療がますますしづらくなります。そうなると、リスクを取って経営をしている院長は「なぜこんな人材にコストを払わなければならないのか?」と診療中も頭の中が診療以外のイライラでいっぱいになり、診療にも集中できず院内の雰囲気はさらに悪化するでしょう。逆にいえば、雰囲気が良くなれば診療がしやすくなり、紹介で患者さんや就職希望の方もくるようになり、診療以外のイライラも減るわけです。
前回お伝えしたように、切り替えを速くして未来創造型のリーダーシップを発揮することも医院の雰囲気を良くすることに関連してきます。しかし、そもそも雰囲気が悪い状態では、プラークコントロールが悪い状態で補綴処置をするようなもので、リーダーシップ本来の価値も落ちてしまいます。
雰囲気の基本の「き」、まず存在承認からはじめよう
では雰囲気の改善はどこから進めていけばよいでしょうか? 雰囲気の基本の「き」は、存在承認「いてくれてありがとう」です。「今日も来てくれてありがとう」と朝礼でスタッフに院長が明確に伝えてください。言いたくない相手もいるかもしれませんし、恥ずかしい気持ちはわかります。しかし、まずは「いてくれてありがとう」が大切です。そこがなければ、スタッフは不安が強くなり、自己重要感や繋がり感も欠落し、控室でスタッフが愚痴をこぼすようになることも多々あります。
職場に野党は不要ですが、院長自身がその野党をつくってしまってはいけません。まずは存在を承認することから雰囲気をつくっていきましょう。スタッフが「居場所が自分にないのでは?」と思うと頑張れませんので、「今日も朝からいてくれてありがとう」なのです。存在承認をしたうえでコミュニケーションをとっていくと、口うるさく感じていたスタッフが実は組織や後輩想いでマネージャーに向いていた、なんてこともよくある話です。「給料を払っているのだから職場にきて当然!」、と思う方もいるかもしれませんが、スタッフの労力と時間は給料と等価交換しているわけですので、やはり「いてくれてありがとう」が大切なのです。医院の雰囲気が改善すると、診療はもちろん院長にも患者さんにも良い影響がでてきます。
まずは朝礼で「今日もいてくれてありがとう」、終礼でも「今日もいてくれてありがとう」と照れずに伝えることがリーダーシップの基本の「き」なのです。「別に君はいなくてもいいけどね」というリーダーに人はついてきません。「言わなくてもわかるだろ」という方も、若手の時や飲み会などで居場所がないように感じてイヤだったことはありませんか? 優秀なリーダーは諦めず伝える人です、悪い雰囲気で損をしてはもったいないです。さっそく、存在承認を伝えましょう。