2026年6月8日掲載
それ、かくれ顎関節症かも 口を開けられない患者さんへの対応法(第18回)
第18回 顔が腫れている原因は?
顔の腫脹≠歯科的所見をどう考える?
歯科へ「急に顔が腫れてきた」ことを主訴に来院した場合には、一般的に智歯周囲炎、根尖性歯周炎、辺縁性歯周炎など歯性感染症を思い浮かべると思う。しかし、実際に診察した時にそのような歯科的所見がない場合、何を考える必要があるだろうか?
症例の概要
患者さんは24歳、女性。2日前より右頬部が痛くなり、その後より顔の右側が腫れて顔の形が変わってきたとの主訴で来院した(図1)。7歳の頃から、筆者のクリニックに両親とともに受診しており、歯科矯正を行い、定期的なメインテナンスのため来院していた。社会人になる前に智歯の抜歯を希望し、左右下顎臼歯部の抜歯を行った。その後は、仕事が忙しいとのことで来院は途絶えていた。