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2022年6月8日掲載

Dr. 角祥太郎の歯科 大航海時代を乗り切るための航海術(第6回)

Dr. 角祥太郎の歯科 大航海時代を乗り切るための航海術(第6回)
第6回:まだ見ぬ大陸をめざすために

イケてるリーダーは未来にウソをつこう!
 これからのイケてるリーダーは、「できる」より「やりたい」「こうなりたい」をベースに未来への“ウソ”をつき組織を牽引することが重要です。ウソは未来へつくと夢や目標に昇華します。答えなき大航海時代において、もっとも信頼できる羅針盤は自分自身の中にある「やりたい」「こうなりたい」という想いなのです。

 しかし、歯科医院の未来をいざ考えると「できる」より「やりたい」「こうなりたい」を優先することに違和感を感じる方も少なくありません。われわれ歯科医師は、自身ができることをフル活用して日々地域貢献をしています。特に治療において「やりたい」を最優先することはありません、たとえば「やりたい」からインプラントを埋入するなんてことは考えられないわけです。

 では、その「できる」最優先の思考のままで歯科医院のこれからを考えるとどうでしょうか。治療と同じく「できる」ことをベースに考えた途端に発想は小さくなります。「やりたいけどできるのだろうか?」「こうなりたいけど前例はあるのだろうか?」と治療の際と同じように慎重になればなるほど、歯科医院はノッてきません。

 院長先生がリスクをとって銀行のハンコをついて腹を括って地域に貢献している気持ちはわかります。しかし、慎重でも大胆でも抱えている残高は変わりませんので、それだけにここはドーンと自分の想いに従った方が将来的にもかえって健全です。少し話は逸れましたが、治療と医院経営では使う脳みそがまったく異なることを意識して切り替える必要があります。

「なぜ」が大切。リーダーがもつべき気構えはcanでなくwant
 良くも悪くも方法論に再現性が乏しい時代なだけに「なぜ」自分がここで歯科医院をやってしているのか?という自分の理由に従っていくべきです。方法論から理由の時代になっているともいえます。航海でたとえるならば、どの大陸を目指すのか以上に「なぜ」その大陸を目指したのか、船を動かしたのかが大切で、その理由こそがリーダーの心のガソリンです。そう考えると、リーダーがもつべき気構えはcanでなくwantとも考えられます。

 つまり「なぜ」という自身の理由と、wantという欲求を意識して舵を切ることこそが大切であり、リーダーにとって信頼できる唯一の羅針盤なのです。できることより「やりたい」「なりたい」「こうだったらいいな!」というwantをしっかりと言語にすることでリーダーはよりチカラを発揮します。そしてwantは明確に言語にした後に声に出してスタッフさんたちにしつこく宣言することです。

 いつの時代もリーダーはつねに想いを語ります。ぜひ自分の中のwantや理由を言語にしたら朝礼でも昼休みでも終礼でもいつでもいいですのでおおいに語りましょう。リーダーは完璧な人間ではなく熱い想いがある人間であり、宣言することでその宣言や想い、思考は磨かれていきます。想いに正解はありませんしだれも否定はできません。何かを言われたらそれは期待が裏返って不安となったものです。なぜそう思ったのかを聞いて、だからこそどうしていこうか?と問いかけながら牽引していきましょう。ウケを狙っていうわけではないのでスベることもありません。自分の「なぜ」とwantを言語にしておおいに宣言することがリーダーの基本動作なのです。

歯科医院は予防医療のセンターピンとして
 歯科医院がもつ意味合いが、グラデーションをもって変化をしています。歯科医院のアポイントも治療よりも予防処置の割合が年々多くなり、初診の患者さんも「ちょっと健診をしてほしい」という主訴が多くなっているように感じます。歯科医院が予防医療のセンターピンであり、本当の意味でのかかりつけ歯科医として、将来もっと機能をしていくことは明らかです。

 歯科業界の未来なんてどうせ明るい! 自分なりの最高の航海をともにしていきましょう!

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