2026年7月1日掲載
第3回:成功率99%の世界?!
第3回:成功率99%の世界?!
講演会の症例と、日常臨床の現実との大きなギャップ
26年間、歯科のいろいろなセミナーや講演を聞いてきて、ふと思ったことがあります。
「出てくる症例の成功率、歯の生存率を計算すると、おそらく99%を超えている」
私自身の講演で出てくる症例も、計算すると成功率は高く、生存率は100%に近いでしょう。経過観察の期間は、最長で30年のものもあるかもしれません。でも平均したら、数年ではないでしょうか。術直後で終わっている症例も多いです。
では、歯科医院に通っている患者さんの歯の10年生存率、20年生存率は99%なのでしょうか。そんなわけがありません。講演会の症例と日常臨床の現実には、大きなギャップがあるのです(図1)。