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日歯、新型コロナウイルス対策で書面による議決権行使を採用

2020年4月号掲載

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日歯、新型コロナウイルス対策で書面による議決権行使を採用

第192回臨時代議員会

全員マスク着用で開催された臨時代議員会。
全員マスク着用で開催された臨時代議員会。
 3月13日(金)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による第192回臨時代議員会が開催された。本代議員会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため会期が1日に短縮され、一部の代議員の参加のもと一般会務報告と議案審議のみとなった。審議に関しては書面による議決権の行使が採用され、地区代表事前質問ならびに個人事前質問についても書面による回答となった。

 開会後、堀会長は挨拶の中でまず、新型コロナウイルス感染拡大防止への対応について報告。マスクや消毒液の安定供給については日本歯科商工協会に正式に協力要請しているとし、そのうえで中国のアリババグループのジャック・マー氏から寄贈されたマスク100万枚の一部が日本医療国際化機構より日本歯科医師連盟を通じて3月9日に提供されたことをあわせて報告した。なお、マスクの選定・配布方法については地域の状況を考慮し、都道府県歯科医師会に一任するとのこと。また、令和2年度診療報酬改定の総括のほか、歯科用金銀パラジウム合金の価格高騰に関する対応など、オールデンタルで取り組んでいることを強調した。その他には、きたる4月1日から改正健康増進法が全面施行されることにともない、歯科医師会館の敷地内(東京都歯科医師会を含むすべての団体)の全面禁煙を実施することが報告された。

 その後、瀬古口精良専務理事より一般会務報告が行われた。決議事項では、第1号議案「令和2年度事業計画の件」、第2号議案「令和2年度入会金及び会費の額の件」、第3号議案「令和2年度収支予算の件」、第4号議案「令和2年度資金調達及び設備投資の見込みの件」、の全4議案が上程され、すべての議案が承認された。

 地区代表事前質問7題と個人事前質問29題では、医療管理・税務関係、医療制度関係、地域保健・産業保健関係など、臨床現場を取り巻く諸問題について質問が出され、特に個人事前質問の中医協・診療報酬関係では、歯科用金銀パラジウム合金の高騰問題や代替材料へ質問が集中した。