さる6月3日（日）、恩賜上野動物園（東京都）において、平成24年度「歯の衛生週間」上野動物園行事（東京都歯科医師会主催、東京都、東京都恩賜上野動物園後援）が開催された。東京都歯科医師会（浅野紀元会長）は、「歯の健康づくり」を積極的に推進するため、東京都後援のもと、東京都歯科衛生士会（富田基子会長）、東京都歯科技工士会（西澤隆廣会長）と連携し、6月4日～10日までの「歯の衛生週間」にちなみ、公衆衛生事業の一環として毎年本イベントを開催している。昨年中国から来日した2頭のジャイアントパンダの人気もあり、多数の来園者でにぎわいを見せていた。

　メインイベント会場では、歯みがきの大切さを伝える子ども向けイベントのほか、歯科医師による「かむ能力の測定（混合テストガム）と歯科相談」、歯科技工士による「入れ歯の作り方コーナー」、歯科衛生士による「歯の健康・ケア相談コーナー」などが設けられ、参加者の熱心に耳を傾ける様子が見られた。

　また、園内では東京都歯附属歯科衛生士専門学校生による口腔衛生啓発活動として「お口の健康巡回教室」や、歯みがきグッズを景品とする「動物スタンプラリー」も開催された。

　歯の健康への関心が高まってきた影響のせいか、毎年「歯の衛生週間」の認知度は高くなりつつあり、子どもたちの食事や歯みがき習慣など、母親のう蝕予防に対する意識も高いことがうかがえた。