Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2012年6月9日

第30回日本顎咬合学会学術大会・総会開催

「夢のある未来に向けて――日本顎咬合学会30年からの飛躍」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる6月9日(土)、10日(日)の両日、東京国際フォーラムにおいて、第30回日本顎咬合学会学術大会・総会(南 清和大会長・理事長)が「夢のある未来に向けて――日本顎咬合学会30年からの飛躍」をテーマに開催され、歯科関係者約5,000名が参集し盛会となった。本大会では、特別講演、シンポジウム、日顎基金特別企画、一般口演、ポスター発表など多数のプログラムが組まれた。

 初日は開会式の後、Frank Spear氏(米国開業)による特別講演「A 30 year retrospective on prosthodontic success and failure」が行われた。Spear氏はまず、過去30年にわたる補綴治療の材料および治療法の変遷を語った。そのうえで、補綴を要する歯に対して固定性補綴物を選択する際、クラウン・ブリッジ修復とするのか、それともインプラント修復とするのかの判断基準を自身の長期症例を基に解説した。さらに、現在では禁忌症とも目される天然歯とインプラントの連結をテーマとし、なおもそれらの連結が有用であると考えられる状況を挙げ、その補綴設計の要点を語った。1,500席の会場は、朝から満席となる盛況ぶりであった。

 2日目には、本学会初の試みである「Live Preparation~審美の真髄をリアルタイムで学ぶ」が土屋賢司氏(東京都開業)を迎え行われた。支台歯形成をはじめ、その高い技術力に定評のある氏が、実際の患者に対して支台歯の形態修正(リマージング)からプロビジョナルレストレーションの調整・装着までをリアルタイムで行うということで、会場に詰めかけた多くの聴講者はその繊細な手技の1つひとつに真剣に見入っていた。

 なお、次回学術大会は2013年6月29日(土)、30日(日)の両日、東京国際フォーラムを会場に、大会長・渡辺隆史氏(次期理事長、福島県開業)のもと、「新・顎咬合学―その魅力と可能性」をテーマに開催予定。