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2012年7月28日

第30回地域歯科保健研究会(夏ゼミ30湘南2012)開催

30周年にふさわしく活発な意見交換が展開

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 さる7月28日(土)、さがみ農協茅ヶ崎ビル(神奈川県)において、第30回地域歯科保健研究会(通称:夏ゼミ、北原 稔実行委員長、神奈川県厚木保健福祉事務所保健福祉部長)が、150名以上の参加者のもと、盛大に開催された。本会は、地域歯科保健にかかわる多職種が参加し、講演や自由発表、グループワーク・情報交換を中心に年1回行われる研究会である。30周年の節目となる本年は、「夏ゼミ30年の歩みとこれからの地域歯科保健」をテーマに、4部構成で行われた。

 会場では、北原 稔氏(神奈川県厚木保健福祉事務所保健福祉部長)による挨拶の後、尾崎哲則氏(日大歯学部医療人間科学教室教授)より、国民の健康づくりの指針となる「健康日本21(第2次)」の概説がなされたほか、石井拓男氏(本会顧問、東歯大教授)よりインターネット中継による30周年記念講演、井下英二氏(滋賀県甲賀保健所所長)より歯科口腔保健の推進に関する法律(歯科口腔保健法)の基本的事項についてなど、地域歯科保健に関する幅広い内容が披露された。また、北原氏は夏ゼミ30年の活動を振り返りながら、日本における歯科保健対策の歴史を紐解き、矢澤正人氏(東京都新宿区副参事)は、8020(ハチマルニイマル)運動が始まった歴史的背景について解説した。

 午後の部では、小椋正之氏(厚生労働省医政局歯科保健課課長補佐・歯科口腔保健推進室長)より、さる7月23日(月)に厚生労働大臣より告示された「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」について解説がなされ、参加者からは活発な意見や質問が出された。また、参加者による自由発表も行われるなど、非常に盛りだくさんの内容となった。

 最後には、佐藤 保氏(日本歯科医師会常務理事)と上條英之氏(厚生労働省医政局歯科保健課課長)より、これからの地域歯科保健に期待するメッセージが述べられた。会場には歴代の実行委員長をはじめ、地域歯科保健の第一線で活躍する方々が数多く参集するなど、30周年にふさわしく盛会となった。