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2013年1月12日

第29回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」開催

さる1月12日(土)、歯科医師会館(東京都)において、第29回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い(平成24年度)」が開催された(日本歯科医学会主催、江藤一洋会長)。

本会は、「学際的交流を通し、新しい研究分野の開拓と研究組織の結成を推進すること、また臨学一体の具現化」を目的とするもので、当日はさまざまな領域の大学研究者による10題の発表とディスカッション、さらに同演題、同演者らによるポスターディスカッションが行われた。なお、本年の発表には、例年の自由課題に加え、日本歯科医学会からの指定テーマ「全身疾患(NCD:Noncommunicable diseases)に関連する口腔疾患の新たなエビデンスに関する研究」が設けられた。以下に演題および演者を示す。

・ 「数値シミュレーションによる誤嚥メカニズムの解明に関する研究」(道脇幸博氏、武蔵野赤十字病院特殊歯科・口腔外科)
・ 「定量的感覚検査を用いた口腔顔面認知メカニズムの解明」(岡安一郎氏、長崎大大学院医歯薬学総合研究科臨床病態生理学分野)
・ 「歯周病原細菌と循環器疾患の関連の解明を目指す臨床研究」(青山典生氏、医歯大歯周病学分野)
・ 「薬剤含有可食性フィルムによる口腔疾患に対する新たなドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発研究」(角 保徳氏、国立長寿医療研究センター歯科口腔先進医療開発センター歯科口腔先端診療開発部)
・ 「パノラマ画像から全身疾患に関係する異常所見の発見を支援するコンピュータ支援診断/検出(CAD)システムの開発」(勝又明敏氏、朝日大歯学部歯科放射線学分野)
・ 「ジンジパインによるアレルギー性サイトカイン誘導をターゲットとしたアレルギー疾患の制御」(多田浩之氏、奥羽大歯学部口腔病態解析制御学講座口腔細菌学分野)
・ 「チタンアレルギー―その現状と口腔内環境でのチタン材料の耐食性について―」(細木真紀氏、徳島大大学院ヘルスバイオサイエンス研究部咬合管理学分野)
・ 「Digital Dentistry を活用した睡眠ブラキシズム診断システムの開発」(重本修伺氏、徳島大大学院ヘルスバイオサイエンス研究部咬合管理学分野)
・ 「脱分化脂肪細胞を用いた顎骨再生におけるトランスレーショナル研究」(岸本直隆氏、大歯大歯科麻酔学講座、徳島大大学院ソシオテクノサイエンス研究部)
・ 「インプラント―生体界面の統合的理解と持続性ある界面獲得のストラテジー」(鮎川保則氏、九大大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野)

全演題発表後のポスターディスカッションでは、参加者を交えてのより突っ込んだ意見交換がなされた。本年の発表は、全身疾患を指定テーマとしたことからも、異なる歯科領域の研究者間のみならず、医科領域との協同がより求められる演題が多数見られた。また、今後その傾向はますます高まるであろうことが予想され、そのような点からも、本会の意義は今後より重要なものになると感じられる。