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2013年3月20日

東日本大震災歯科支援シンポジウム「歯科として地域にどう貢献できるか」開催

「震災2年を迎えてこれからの課題」をテーマに

 さる3月20日(水)、東京医科歯科大学において、「東日本大震災歯科支援シンポジウム歯科として地域にどう貢献できるか―震災2年を迎えてこれからの課題―」(女川歯科保健チーム、Smile with You、気仙沼・南三陸「食べる」取り組み研究会主催)が開催された。

 会場ではまず、一瀬浩隆氏(山谷歯科医院)による「歯科医療ボランティアから地域に就職、中からできることを」と題する講演が行われた。氏は震災直後から参加したPCAT(日本プライマリ・ケア連合学会 東日本大震災支援プロジェクト)や、JRS(気仙沼巡回療養支援隊)での活動について振り返りながら、多職種連携の必要性を強調した。また、これまでの外部の支援活動から現在では気仙沼市(宮城県)の住民として歯科医院に勤務し、中から地域医療を支える歯科医師として活動していることについても触れた。

 続いて、中久木康一氏(女川歯科保健チーム)による「歯科救護所支援から町民への関わりへ、町が楽しく盛り上がるサポートを」と題する講演が行われた。氏は、震災直後から現在もなお女川町(宮城県)にかかわるなか、支援のあり方について解説した。また、歯科医師としてではなく地元主体の街づくりをサポートしつづける活動も紹介した。

 最後に、北村良平氏および木部雅也氏(Smile with You)による「避難所訪問からからコミュニティ支援へ、そして、学びの場へ」と題する講演が行われた。北村氏はこれまで行ってきた数多くの支援活動を紹介するとともに、継続的かつ長期的な支援活動の課題やその対応について述べた。また、震災の記憶を風化させないためのプロジェクトを企画中であることも明らかにした。

 震災から2年が経過し、専門職としてではなく人として何ができるか、継続的に地域にかかわるための支援のあり方を考えさせられる会となった。