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2013年3月30日

日本顕微鏡歯科学会、第10回学術大会を開催

「拡げよう歯科の目を」テーマに約500名が参集

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 さる3月30日(土)、31日(日)の両日、一橋大学一橋講堂(東京都)において、日本顕微鏡歯科学会第10回学術大会(北村和夫大会長、辻本恭久会長)が「拡げよう歯科の目を」テーマに開催され、約500名が参集し盛会となった。2日間にわたり、基調講演、特別講演、シンポジウム、一般講演、テーブルクリニック、歯科衛生士セッション、ランチョンセミナーなどが行われた。

 初日の特別講演では、辻本会長(日大松戸教授)の座長のもと、都築民幸氏(日歯大教授)が「詳細な検査は誰のために行うか」と題して登壇。歯科法医学を専門に児童虐待の防止や対応を中心に活動する立場から、増加する児童虐待の現況や実際の事例などを紹介。外傷を負った児童が来院した場合、「誰と来院したか」、「問診による受傷過程と外傷所見に一致がみられるか」などの観点により、歯科で児童虐待を発見できる可能性を示唆し、本大会のテーマのように「歯科の目を拡げること」が重要であるとした。

 つづく、シンポジウム1「歯科用CTと顕微鏡を用いた歯科治療」では、興地隆史氏(新潟大教授)の座長のもと、寺内吉継氏(神奈川県開業)、鈴木真名氏(東京都開業)、吉田 格氏(東京都開業)の3名がそれぞれ講演。歯科用CTと顕微鏡の2つを併用することで得られる確実な診断や治療計画に基づいた多くの臨床例を提示し、それぞれ歯内療法、ペリオ・インプラント治療、一般歯科診療の立場からその有用性を解説した。

 なお、本学術大会の講演やシンポジウムの内容は、今秋刊行予定の別冊ザ・クインテッセンス「マイクロデンティストリーYEAR BOOK 2013」に掲載予定である。