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トピックス


2013年8月10日

深井保健科学研究所第12回コロキウム開催

「超高齢社会における口腔保健」をテーマに

 さる8月10日(土)、東京国際フォーラム(東京都)にて、深井保健科学研究所(深井穫博所長)による第12回コロキウムが「超高齢社会における口腔保健」をテーマに開催され、盛会となった。

 当日は、多くの演者からヘルスサイエンス・ヘルスケア最新トピックスが提供された。また、シンポジウム1「超高齢社会における口腔保健と健康」では神原正樹氏(大歯大教授)の座長のもと、深井氏(埼玉県開業)、神原氏、花田信弘氏(鶴見大教授)がそれぞれ講演した。つづいて、シンポジウム2「歯科医療・口腔保健と健康に関する調査およびデータ蓄積をどのように行っていくか」では、深井氏による主旨説明および座長のもと、安藤雄一氏(国立保健医療科学院)、相田 潤氏(東北大准教授)、岡本悦司氏(国立保健医療科学院)がそれぞれ講演した。最後に、深井氏よりコロキウム2013提言「長寿社会と口腔保健」が発表された。以下に原文を示す。

 長寿社会において、より健康な生活を過ごす上で口腔保健の果たす役割は大きい。特に、歯および口腔機能の保持は、健康社会を実現するための不可欠な要素のひとつである。口腔保健にみられる健康格差是正と国民皆保険制度における歯科医療提供体制の充実という観点から、以下の提言を行う。
1.医療と地域保健の双方向性の取り組みを通して、歯科疾患予防(う蝕と歯周病)、およびこれらに起因する歯の喪失防止を促進する。
2.口腔疾患と生活習慣病(NCDs)における共通リスクファクターへの対応を促進し、成人から高齢者までの連続した保健システムを構築するための働きかけを行う。
3.健康寿命の延伸および要介護状態を引き起こす原因疾患の口腔保健関連要因に関する科学的根拠の蓄積を図る。
4.健康長寿に貢献する歯科医療の効果に関する研究を推進する。
5.健康高齢者が健康な生活を保つために、他分野と連携して支援する口腔保健システムの構築に取り組む。

 超高齢社会における口腔保健の役割やその重要性についてさまざまな報告がみられる現在、さらなるデータの蓄積が急務であるといえる。歯科医療・口腔保健が長寿社会にどのように貢献できるか、今後の展開に期待したい。