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2013年11月3日

ジーシー、特別講演会を開催

ペンシルバニア大のエンドの考え方に200名超の若手臨床家集う

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 さる11月3日(日)、ベルサール八重洲(東京都)において、ジーシー特別講演会「世界基準の歯内療法~根尖性歯周炎の予防と治療~」(東京都、中尾潔貴代表取締役社長)が、20~30代の若手臨床家を中心に200名のホールが満席になる参加者を得て盛大に行われた。今回は、ジーシー社の新しいエンド治療システム「nex」の発売記念も兼ねた催しでもあった。

 本大会は、午前2部、午後2部の4部構成で、石井 宏氏(東京都開業)主宰のスタディグループ「Penn Endo Study Club in Japan(PESCJ)」のインストラクター3名が登壇し、北米、おもにペンシルバニア大学エンド教室の教えに則った「世界基準」の歯内療法を披露。石井氏が「臨床診断と意思決定」、「外科的歯内療法」、尾上正治氏(東京都開業)が「根管治療のプロトコール~拡大形成から洗浄、貼薬、充填まで~」、牛窪敏博氏(大阪府開業)が「再根管治療を再考する」と題して講演した。

 PESCJが若手臨床家に注目されるゆえんは、いまや歯内療法の成功率が50%といわれている本邦にあって、その卓越したペンシルバニア大学譲りの臨床診断と意思決定力にある。また、基本コンセプトを厳守する(ラバーダム防湿は必ず行うなど)ことの重要性なども強調され、その普遍的なエンド治療の考え方が一貫して伝えられるからであろう。近年、外科的歯内療法が注目されてきたなか、「外科的歯内療法は根管治療の代わりではない。つねに根管治療が第一選択である」との石井氏の言葉が印象的であった。

 なお、翌日4日(月)にはブリーゼプラザ小ホール(大阪府)において、同講演会が開催されている。