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2014年1月19日

第6回九州・山口口腔ケアシンポジウム in 鹿児島開催

「口腔ケアから明日の医療を考える~多職種との協働による口腔ケア~」をテーマに

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 さる1月19日(日)、鹿児島県市町村自治会館(鹿児島県)において、「第6回九州・山口口腔ケアシンポジウム in 鹿児島」(九州・山口口腔ケアシンポジウム事務局主催)が「口腔ケアから明日の医療を考える~多職種との協働による口腔ケア~」をテーマに開催され、医師、歯科医師、看護師、栄養士、言語聴覚士、歯科衛生士など多職種約400名が参集し、大盛況となった。

 会場では、黒川英雄氏(九州・山口口腔ケアシンポジウム代表世話人)による挨拶の後、午前の部では特別企画「口腔ケア座談会」が開催され、コーディネーターを務めた角町正勝氏(長崎県開業)による進行のもと、小玉 剛氏(東京都開業)、花形哲夫氏(山梨県開業)、佐々木勝忠氏(岩手県奥州市国保衣川歯科診療所所長)、細野 純氏(東京都開業)、大石善也氏(千葉県開業)、平野浩彦氏(東京都健康長寿医療センター研究所)、米山武義氏(静岡県開業)がつぎつぎに登壇。口から食べることを支える多職種連携を構築するための現状と今後の展望について、演者からは経験と実績に基づいた示唆に富んだ提言がなされた。なお冒頭には角町氏より、本座談会に参加予定であり、がん診療における医科歯科連携という歯科の新時代を拓くために奔走された故・大田洋二郎氏(静岡県立静岡がんセンター歯科口腔外科部長)の追悼を兼ねた座談会であることが述べられ、座談会終了後には鹿児島宣言も発表された。

 その後、古川由美子氏(熊本機能病院口腔ケアセンター口腔ケア部長)によるランチョンセミナー「医科歯科連携によるチーム医療とオーラルマネジメント~院内連携から地域連携まで~」が行われた。

 午後の部では、吉野賢一氏(九歯大口腔保健学科口腔保健管理学講座准教授)による基調講演「脳からみた口腔ケアの可能性」が行われた。氏は人間の摂食行動と脳の働きについて、ユーモアを交えたわかりやすい解説で終始会場を魅了した。また、昨今話題となっている脳を鍛えるトレーニング「脳トレ」に触れながら、「食べることこそ最高・最良の脳トレ」であるとし、口から食べるを守る口腔ケアの重要性と、口から食べることが脳を守り育む行為であると総括した。

 引き続き、シンポジウム「多職種と協働する口腔ケアをめざして」が行われ、安部喜郎氏(宮崎県開業)、中村康典氏(国立病院機構鹿児島医療センター・歯科口腔外科部長)、川床裕子氏(鹿児島県歯科衛生士会)、福田ゆかり氏(鹿児島県看護協会)、黒木 康氏(鹿児島県言語聴覚士会)、鈴木聖子氏(鹿児島県栄養士会)より、それぞれの立場における多職種連携の取り組みが紹介された。