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2014年1月26日

from NAGASAKI、「第2回総会 15minutes」を開催

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 さる1月26日(日)、株式会社ヨシダ(東京都)にて、from NAGASAKI(大多良俊光代表)による「第2回総会 15minutes」が開催された。本スタディーグループは、歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士の各方面から、臨床のスキルアップやモチベーションアップに繋がる情報を共有することを目的に結成された。今回は15名の演者が15分ずつ講演する内容で、100名を超える参加者が集まった。

 なかでも注目を集めたのが、平塚智裕氏(東京都勤務)の「長期安定させるインプラント治療」。小宮山彌太郎氏(東京都開業)のブローネマルク・オッセオインテグレイション・センターに勤務し、多数の長期経過症例を間近にみてきた経験から、インプラント部位を長期にわたり感染なく安定して機能させるためには、機能性と審美性に加えて、清掃性を重視した構造にしなければならないことを、文献を照覧しつつ示した。その設計のポイントとして、スクリュー固定式の上部構造にすることによって比較的容易に上部構造の着脱ができること、現在のラフサーフェスの表面性状は感染したときに炎症が波及しやすいため、特に感染のリスクが高い患者には、通常よりも丈の高いアバットメントを使用すること、などの配慮が重要と述べた。そして、「インプラント治療というものは、患者が先に亡くなるか、君が先に仕事ができなくなるか、どちらかまで関係が続く仕事だから、そのつもりで臨床に接しなさい」というブローネマルク氏の言葉でまとめた。

 他では、中村茂人氏(東京都開業)が「インプラントポジションを具現化するストラテジー」というタイトルで講演。審美部位におけるインプラント埋入ポジションの重要性を示しながら、エビデンスに則った適切な症例が供覧された。前のセッションで座長を務めた小川勝久氏(東京都開業)も「現在示されているエビデンスに準じた最高の治療をしている」と絶賛した。