さる6月19日（木）、20日（金）の両日、歯科医師会館において、日本歯科医師会（以下、日歯、大久保満男会長）による第176回定時代議員会が開催された。

　開会後の挨拶のなかで大久保会長は、政府が発表した「患者申出療養（仮称）」の創設について、実施時の安全性および有効性が確認されたことを受けて日歯、日本医師会、日本薬剤師会の三師会として了承したことや、近年増加している認知症患者への歯科的対応として、歯科所見による個人識別の検討を進めていることを報告した。

　その後、各担当理事より一般会務報告、社会保険関係報告、地域保健関係報告などが行われた。決議事項については、「第2号議案　公益社団法人日本歯科医師会役員選挙規則一部改正の件」「第3号議案　裁定審議会委員指名の件」「第4号議案　選挙管理委員会委員指名の件」など、上程された5議案は原案どおりすべて可決された。

　2日間にわたり、地区代表事前質問7題、個人事前質問29題に対する質疑が行われた。個人質問の中医協・診療報酬関係では、在宅歯科医療や保険導入されたCAD/CAM冠、厚生・会員関係では、組織力強化に向けた未入会者対策など、歯科を取り巻く諸問題について質疑応答が行われた。