さる12月13日（土）、14日（日）の両日、広島市文化交流会館（広島県）において、株式会社デンタルタイアップ（広島県、小原啓子代表取締役）による「中間管理職として組織の役割を担うチーフ育成セミナー」が開催された。当初の定員は25名を予定していたが、それを大幅に上回る54名が参加するほどの盛況ぶりだった。

　セミナーでは、2日間にわたり、歯科医院の院長やチーフクラス、およびチーフを目指す人を対象に、中間管理職として組織の中核を担うために必要な技術・知識についての講演が行われた。1日目は、デンタルタイアップの小原啓子氏らをはじめとする歯科衛生士が、経営の基本と、歯科医師を支える中間管理職（チーフ職）としての役割、リーダーシップの取り方を講演。円滑なコミュニケーションに必要な自己分析や他者心理の理解に加え、部下や同僚のほめ方、勇気づけ方、しかり方についても説明がなされた。

　2日目は、参加者全員での朝礼から始まり、正しいあいさつの仕方やお辞儀の作法などを確認後、賃借対照表や損益計算書といった、医院の経営状態の把握に欠かせない基本的な数字の理解について、デンタルタイアップの歯科衛生士が実例をもとに講義を行った。続いて、歯科衛生士の小林　綾氏（とね歯科医院）と澤口巳穂氏（ハッピー歯科医院）が、チーフとしてそれぞれの医院での業務改善について発表。その後のグループワークでは、「院内で初めてスタッフが産休を取る場合」を想定して、診療が混乱しないシステムを整備するにはどんな問題があり、どう解決していくかを参加者がグループに分かれて議論しあった。