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2016年7月24日

PABC、10周年記念発表会を開催

「ステップアップmyself」をテーマに100名以上が参集

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 さる7月24日(日)、福岡県歯科医師会館(福岡県)において、PABC10周年記念発表会(高橋武利実行委員長、安東俊夫主宰)が「ステップアップmyself」をテーマに開催され、100名以上が参集し盛会となった。
 
 PABCは、基礎から臨床を見つめ研鑽しようという趣旨で10年前に設立されたスタディグループ。歯周病治療(perio)、根管治療・補綴治療など基本的な治療(basic)を習得して患者に喜んでいただく、同じ志をもった仲間とつながりをもって一緒に楽しく学ぶclubということでPABC(perio and basic club)と名づけられた。本発表会は、その設立10周年の節目にあたり、各メンバーの成長した姿を一緒に歩んできた医院のスタッフや先輩歯科医師らに見ていただきたいという趣旨で企画されたもの。演題・演者を以下に示す。

会員発表1(座長:安東氏)
「資料収集Step Up Myself」(脇田祐輔氏、大分県勤務)
「欠損補綴をどう考えるか」(林下富貴氏、長崎県開業)
「スタッフが支える歯科医院」(安河内康史氏、福岡県開業)
「反対咬合の早期治療~いつから始める?」(今井 光氏、福岡県開業)
会員発表2(座長:荒木秀文氏、福岡県開業)
「歯内治療において私が考えていること」(古賀弘毅氏、福岡県開業)
「エンド治療、この10年の反省と変化」(井上英樹氏、福岡県開業)
「感染根管へのアプローチ」(高橋武利氏、福岡県開業)
会員発表3(座長:吉村理恵氏、福岡県開業)
「補綴を前提とした歯周環境の整備について」(加茂公平氏、福岡県開業)
「重度歯周炎への歯周組織再生療法について」(白土 徹氏、福岡県開業)
「歯の移植Step Up Myself」(中富研介氏、福岡県開業)
 
 最後に、安東氏による特別講演「10年を考える」が行われた。この10年の間に世界と日本で起きた出来事などを振り返りながら、「Basic:基本治療の大切さ」「Perio:歯周病治療の評価」「インプラントの立ち位置の変化」「Challenge精神を忘れない」「かたちあるものは壊れるという宿命」の5つの観点から講演。長期症例なども提示しながら、常に基本に立ち返り自分なりの評価をして積み重ねていくことが重要であるとまとめた。

 いずれの演者も、基本を大切する本会の姿勢のとおり、規格性のある資料を基にしたていねいな治療を提示し、今回のテーマである「ステップアップmyself」が伝わってくる内容が印象的であった。PABCの今後の展開に期待したい。