2016年8月9日掲載
新会長に外木守雄氏が就任
歯学系学会社会保険委員会連合、『歯保連試案2016』を上梓
開会後、歯保連設立時から会長を務めてきた今井 裕氏(歯保連前会長)より、歯保連の活動の大きな1つであった『歯保連試案2016』をこのたび上梓したことが報告された。今井氏は試案作成の経緯について、上梓までに5年の年月を要した責任者として自責の念を抱きながらも、歯科初となる試案の完成に関係者への感謝の意を示した。
引き続き、新会長に就任した外木守雄氏((一社)日本口腔内科学会)は、歯保連の今後の活動について、(1)日本歯科医学会の分科会が整合性のとれた医療技術評価提案書を作成する際に活用できる歯保連試案の完結、(2)独自の歯科医療技術の新評価軸の策定――の2つを強調した。
歯保連の設立当初は活動の目的や方針が理解されず、歯科関係団体から批判的な意見が出されていた。しかし、今井前会長は現在、日本歯科医学会副会長ならびに(一社)日本歯科医学会連合副理事長を務めていることからも、その関係性はいうまでもない。歯と口腔の健康が全身の健康増進に寄与する歯科医療の重要性が多職種に周知されつつある昨今、歯科界全体で医学的根拠に基づく合理的な診療報酬体系の実現を目指す「専門チーム」として、今後の活動に注目したい。