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2016年8月18日

日本歯科医学会、「第23回日本歯科医学会総会」記者会見を開催

開会講演に山中伸弥氏、向井千秋氏が登壇

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 さる8月18日(木)、歯科医師会館において、第23回日本歯科医学会総会(日本歯科医師会、日本歯科医学会主催)の記者会見が開催された。日本歯科医学会総会は、日本歯科医師会と43分科会を擁する日本歯科医学会が歯科医学の科学および技術の研究成果を総合的に普及開発することを目的に、4年に1度開催している歯科界最大の学術大会である。今回はきたる10月21日(金)から23日(日)の3日間にわたり、総会史上初となる福岡で開催される。

 会見ではまず、水田祥代氏(第23回日本歯科医学会総会会頭)より挨拶ならびに本総会開催の意義について説明がなされた。その中で水田氏は、平成28年熊本地震の避難所などにおける口腔ケアによる誤嚥性肺炎の予防を例に挙げながら、健康で質の高い生活を営むうえで口腔の健康が重要な役割を果たしていることが認知され、歯科医学・医療に対する国民の期待が高まっていることを強調。「本総会を通して、歯科の重要性や活躍の場の広がり、将来の歯科医療を担う若い歯科医師に歯科医療の大切さを再認識してほしい」と述べた。

 つぎに住友雅人氏(日本歯科医学会会長)は、水田氏が総会初の女性会頭であることや開会講演に向井千秋氏(東京理科大特任副学長)が招聘できたことについて触れ、「私は本総会を "女性元年"と位置付けている。現在、歯科大学の学生の約半数は女性であり、歯科衛生士や歯科技工士にも女性が多い。"年"を"気"に変えると"女性元気"という時代になってくる。女性が学び、結婚・子育てしながら活躍できる社会づくりを日本も目指さなければならない」と軽快な話術で、女性が活躍することによる歯科界の活性化に期待を寄せた。

 その後、北村憲司氏(第23回日本歯科医学会総会準備委員長)より、本総会のメインテーマである「歯科医療 未来と夢」に基づき、開会講演にはノーベル生理学・医学賞受賞者である山中伸弥氏(京大iPS細胞研究所所長)と、日本人女性初の宇宙飛行士である向井千秋氏が登壇するなど、経過報告が行われた。また、石川博之氏(第23回日本歯科医学会総会準備副委員長)、岡部幸司氏(第23回日本歯科医学会総会事務局長)、長谷宏一氏(九州地区連合歯科医師会会長)より、国際セッションやシンポジウム、市民公開フォーラムなど、学術プログラムの概要のほか、併催行事である第69回九州歯科医学大会や日本デンタルショー2016福岡について説明された。

 なお、本総会の詳細は下記のURLをご参照いただきたい。
 http://www2.convention.co.jp/jads2016/